...爪先立(つまさきだ)ちをして僕は背のびをした...
海野十三 「海底都市」
...背のびをする時のかっこうに...
海野十三 「火星兵団」
...それからぎゅッとくびを延ばして背のびした...
海野十三 「少年探偵長」
...何度めかに背のびをしたときでした...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...」明智は説明しながら、つかつかとその獅子の前に近づき、背のびをして、ひらいた口の中へ右手をさし入れました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...坐ったまま背のびして...
高見順 「いやな感じ」
...背のびをすると箱の中がよく見える...
壺井栄 「大根の葉」
...ただ有明山のみが背のびをしているように見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信が背のびをしてながめた行手の空が...
中里介山 「大菩薩峠」
...花の間からむくむくと背のびして...
中村地平 「南方郵信」
...もう一段背のびをしてみたいと思っている...
林芙美子 「生活」
...髢屋の主人が背のびをして瓦斯にマツチを擦ると...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...そうして背のびをしながら花をおろしてそれからどうするだろう...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...ゆつくりと背のびしたやうな十二階の塔が...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...友よ お前は二十歳ひととき朔北の風よりも疾くお前の額を貫ぬいて行つたものについてはもう考へまいわたしは聞いた大きな秩序のなかにただ はげしい意欲を お前の軍靴の音をわたしの力いつぱいの背のびではとどかない流れよ幅広い苦悩のうねりよ友よ二十歳の掌のなかで燃えたものよ...
森川義信 「(上等兵安藤孝雄を憶ふ)」
...彼の耳へ背のびをして...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...背のびするように登りかけたところだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...野末の果てから背のびをした密雲が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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