...一点といえども相背きはいたしますまい...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...神を忘れ得ずまた神に背き得ざる魂の呻(うめ)きであって...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...火遠理ノ命は豊玉昆売の言に背きて...
高木敏雄 「比較神話学」
...その後で、帷(とばり)をおろし、燈に背き、琴瑟(きんひつ)已(すで)に尽きたところで、が啼いて夜明けを知らせた...
田中貢太郎 「豕」
...もしこの語を用いることによって史学の本質に背き歴史研究の学問的方法に背くような考えかたが流行するようにでもなるならば...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
... 300わが意に背き一毫も汝ら掠め去る勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自由黨は果して彼れに背き得可き乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て其の政友を売り以て其の糾合せる同志に背き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て侯に服従したるものまでも遽かに侯に背き去れるを見たりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何となれば是れ侯が閣下等の異論を排して敢て大隈板垣両伯を奏薦したる当初の意思に背きたればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どうかしたはずみで神の掟に背き...
永井隆 「この子を残して」
...從つて永遠の愛に背きつつ世の惱みに悶える主體...
波多野精一 「時と永遠」
...私は友に背き同志を売つた...
平出修 「計画」
...若し女の道に背き...
福沢諭吉 「女大学評論」
...世を挙げて漢方に背き蘭方に向はしむるは危険だと思惟し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...綱浄は独り五行配当の物理に背き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...約に背きて還さざらんとする也...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...意地の悪いお師匠様のお言葉を背きもならず...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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