...卒然として生と相背き...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...後年ワグネル及び其徒と背き去つた事が如何に深刻なる「別れの時」の悲哀を彼の腦裡に刻み込んだかは今更繰返す迄もないことである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...みな輕の太子に背きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...むしろ背きて海にゆき...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...男神の女神の言に背きて...
高木敏雄 「比較神話学」
...女神の言に背きて...
高木敏雄 「比較神話学」
...浮名を唄はるゝまでにも無き人の、さりとては無情(つれな)き仕打、會へば背き、言へば答へぬ意地惡るは、友達と思はずば口を利(き)くも要らぬ事と、少し癪にさはりて、摺れ違うても物言はぬ中はホンの表面(うはべ)のいさゝ川、底の流は人知れず湧き立つまでの胸の思を、忘るゝとには無きふた月、三月(みつき)...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...反つて自家の本領に背きて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て侯に服從したるものまでも遽かに侯に背き去れるを見たりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由党は果して彼れに背き得可き乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一意忠勤の精神に背きたくもなかったので...
豊島与志雄 「電車停留場」
...彼はナポレオンに背き...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それでも私は貴方に背きはしなかつたではありませんか...
平出修 「計画」
...私はいつ貴方に背きました...
平出修 「計畫」
...綱浄は独り五行配当の物理に背き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...約に背きて還さざらんとする也...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...意地の悪いお師匠様のお言葉を背きもならず...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...菩薩(ぼさつ)の行(ぎょう)に背きはしないか」...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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