...胃の腑の方が苦しくなった...
海野十三 「海底都市」
...俺の胃の腑の鍵とみんなの胃の腑の鍵とが...
大杉栄 「鎖工場」
...実際胃の腑だけは正直なのを持合せてゐるのだから……...
薄田泣菫 「茶話」
...茶人と胃の腑8・25(夕)むかし松平不昧(ふまい)公が...
薄田泣菫 「茶話」
...鳴り響く蒼空!――俺を牽くのは 胃の腑ばかり...
ランボー 富永太郎訳 「饑餓の饗宴」
...胃の腑の窮乏を救ってやるということの融通は...
中里介山 「大菩薩峠」
...火食に慣らされた胃の腑を徐々に訓練してからでないと...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...呑んだ量が少なくて軽いのは、胸が焼けるようになって、胃の腑が痛んで、吐いて下して、長い間苦しむが、死ぬのもあり、助かるのもある、お嬢さんのお絹さんと与之助がそれだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ツイ話の重大さに釣(つ)られて八五郎の丈夫な胃の腑(ふ)の存在を忘れてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この中どころの紳士が持っているような胃の腑というものは決して決して手に入りっこないのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...先始め食餌を齒にて噛み嚥下めば直に胃の腑に入り...
福澤諭吉 「養生の心得」
...スタンブール種の女が命ずる限りにおける人民の友――もっともこいつは(バイロン卿はぐっとおくびを噛み殺した)われ/\の胃の腑からより跨くらのやつの命令だがね僕の名は...
槇村浩 「長詩」
...なまの肉はつねに我々の胃の腑に適しないと言って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは自分の胃の腑と嗜好とが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...喰(た)べるまでは胃の腑(ふ)がおさまらない...
山本周五郎 「さぶ」
...胃の腑にせがまれたからであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...胃の腑(ふ)から空腹を訴えられる時だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...また胃の腑(ふ)のあたりをさすってみた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索