...それが火鉢に隻肱(かたひじ)を突いて睡(ねむ)っていた...
田中貢太郎 「黄燈」
...肱掛椅子(ひじかけいす)に腰をおろした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...誰かが自分の肱掛椅子に坐っている...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...彼女は卓上に片肱をつき...
豊島与志雄 「化生のもの」
...それっきりです!」彼は食卓に両肱(りょうひじ)をつき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...卓子に片肱をつき...
豊島与志雄 「操守」
...花嫁の右と左とにある二つの大きな肱掛(ひじか)け椅子(いす)には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...松岡は肱(ひじ)ではらった...
本庄陸男 「石狩川」
...同じ椅子の肱に横がけしているのだ...
宮本百合子 「明るい海浜」
...彼は両の肱(ひじ)で机に凭(もた)れ...
山本周五郎 「薊」
...肱(ひじ)をついて...
吉川英治 「脚」
...今肱(ひじ)をついて川洲(かわす)の方へ横に立って千鳥を眺めていた一人の男が...
吉川英治 「江戸三国志」
...……起(た)てなかったら、わたしの腕につかまって」傘の柄を持ち代えて、女は、彼へ肱を向けた...
吉川英治 「大岡越前」
...右の肱から肩、太股(ふともも)まで、半身は大火傷にただれているらしい...
吉川英治 「三国志」
...股肱(ここう)の中川淵之助に兵三百をさずけて先にやり...
吉川英治 「新書太閤記」
...家康の股肱(ここう)の臣(しん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼を射られたかのように目へ肱(ひじ)を曲げて空を指した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さし上げている白い肱(ひじ)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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