...肱をもたげて半ば灰になった葉巻を支えながら...
生田春月 「聖書」
...肱近(ひじちか)のテーブルには青地交趾(せいじこうち)の鉢(はち)に植えたる武者立(むしゃだち)の細竹(さいちく)を置けり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...食卓に両肱(ひじ)をつき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鼻先であざけったりたがいに肱(ひじ)でつつき合ったりしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大理石の暖炉のすみでビロードのテーブルに肱(ひじ)をつき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...竜之助の横になって肱枕をしたその頭のあたりがちょうど...
中里介山 「大菩薩峠」
...趙が肱(ひじ)でもって...
中島敦 「虎狩」
...下女部屋で御櫃(はち)の上(うへ)に肱(ひぢ)を突(つ)いて居眠(ゐねむ)りをしてゐた...
夏目漱石 「それから」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...右の肱(ひじ)を蒲団の外へ突いて...
正岡子規 「ランプの影」
...袖をかかげ右手を累蛇の中に入れたるに肱(ひじ)を没せしが...
南方熊楠 「十二支考」
...腕を高くまくって肱まで粉につけて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...右の肱(ひじ)をあげてブレーキをがらがらと解き...
山本周五郎 「季節のない街」
...数正(かずまさ)の股肱(ここう)の者らしい年配の家臣が出て来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼らはもう勝手に将門の股肱(ここう)であり...
吉川英治 「平の将門」
...城太郎は肱(ひじ)で顔を抑えていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...肱(ひじ)を曲げて顔に当て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「後へ退(さが)って下さい」――エロアはいう――「近くでは工合いがわるい」詩人ウイレムは華奢(きゃしゃ)な脚を組み合わせ、肱をつき、指を口髭(くちひげ)にあて、やがて、のべつにそれを捻(ひね)るのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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