...口きり一ぱいに羊の脂肪が沸騰している...
谷譲次 「踊る地平線」
...看守りて脂肪に富める牧牛を 550取るを許さず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...皮下の脂肪は、平らな葉のやう、腰の丸みは、飛び出しさうだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...そしてこれはこの一尾の鯉によって、蛋白何グラム、脂肪何グラム、カロリーいくらを給与しようと企図したのではないとつけ加えてある...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...蛋白質と脂肪と含水炭素(澱粉質)とを多量につくるので...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...もし脂肪と蛋白質とが増産されれば...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...すなわち、乳糜、血液、肉、脂肪、骨、髄、精液、である...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...王の脂肪の沈著は顕著で...
久生十蘭 「泡沫の記」
...その必要とする砂糖や綿製品や麻製品や獣革や脂肪や木材などを手に入れ得ることは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...夏になると脂濃(あぶらこ)いものは不消化だから淡泊な食物に限るといって我慢して不味(まず)い物ばかり食べるような人は営養不足殊(こと)に脂肪分の不足で痩せるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...誰でも食物の脂肪分が不足すると秘結しますし多過ぎると下痢します...
村井弦斎 「食道楽」
...○数の子は蛋白質弐割、脂肪一分あり...
村井弦斎 「食道楽」
...脂肪一分ありて滋養分多し...
村井弦斎 「食道楽」
...○卵の平均成分は百分中蛋白質一割四分、脂肪一割余、鉱物質一分五厘、水分七割四分なり...
村井弦斎 「食道楽」
...而して右の兇行は、同人の脳髄の作用、即ち意識的精神作用が熟睡に依(よっ)て休止しおる間に於て、全身の細胞相互間の反射交感作用が、脳髄の代用となりて(主として交感、迷走神経と連絡せる内臓の諸機関がこの役をつとめ、筋肉、結締組織、脂肪、血液等もこれに参加して、事後に於ける異常の疲労状態を呈す――拙著『精神病理学』参照)五官と直接に連絡し、見、聞き、判断し、且つ実行せるものなるを以て、覚醒後の有我的意識には、殆ど何等の記憶の痕跡を留めず、この点を混同して、一切の判断力を要する行動を、有我的意識(脳髄の覚醒時に於ける意識作用)に依ってのみ行われ得るものと妄信せられたるがために、前記の如く、仮想の犯人を拈出(せんしゅつ)するが如き、推断上の錯誤を生じたるものにして、現代に於ける科学知識の発達程度に於ては、誠に止むを得ざるに出でたる帰結と云うを得べし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ジュー型の脂肪美と併せ備えた肉体美である...
夢野久作 「一足お先に」
...肥っていてよく光る皮膚にボツボツと黒い脂肪が滲(にじ)み出している...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...葉子も、何時か、体全体に、脂肪を持った、ふくよかな肉がつき、円(ま)ろやかに、体から流れ出る線は、白く、そして弾力に富んで来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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