...渠も一と肩入れる氣になつたのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...再起せぬエセックスに見当はずれな肩入れを示した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...娘時分からの肩入れで...
直木三十五 「南国太平記」
...科学者のロッジや法学者のロンブロリーやの肩入れで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...恥を忍んで泣付いて行ったら、随分一肩入れて、原稿を何処かの本屋へ嫁(かたづ)けて、若干(なにがし)かに仕て呉れる人が無いとは限らぬ...
二葉亭四迷 「平凡」
...肩入れをしてやるつもりだぜ」「ほんとうに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...よろしく肩入れをしてくれるのだね――と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そなたも肩入れはしてくれるであろうと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一方ならず肩入れをいただく身...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その見物の中には、向う正面の、例のつんぼ桟敷というのに頑張った、五十左右の立派やかな武芸者と見える人物と、白髪白髯の瓢亭たる老人が、一しんに、舞台に見入っているのが見られたが、これが脇田一松斎と、孤軒老人――雪之丞の技芸(わざ)に、すっかり魂を吸われた男女が、道行きぶりの華やかさに、うっとりと見とれているとき、「今度の、あの者の仕事は、わしどもが力を添えねば、仕遂げえぬかと思いましたが、案外スラスラと――」と、孤軒老人が、「あれも、なかなか人間も出来て来ましたの」「はい、拙者も、何かの折は、一肩入れねばと、思い設けていましたが、さすが、おさない折より老師の御教訓――やはり、ほんとうの修業が出来ておりますと、どんな大事も、一人立ちで仕上げますな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...兼重という七十余の老人が親方の肩入れで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人がわたしの書物に加える非難にも一肩入れる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...町の者より、楽翁自身が、ひどくこの「北か南か」に、肩入れなのだ...
吉川英治 「大岡越前」
...われら楠木党へきつい肩入れの御仁(ごじん)でございましたな...
吉川英治 「私本太平記」
...よそながらお肩入れしていたつもりではありまする...
吉川英治 「私本太平記」
...老笛師平六の肩入れなども...
吉川英治 「八寒道中」
...一応このくらいには肩入れするものである...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??