...かうして俺も肥えるのかと思つた...
石川啄木 「第十八號室より」
...同宿の人が語る『酒は肥える...
種田山頭火 「行乞記」
...所有さえすれば自分の所有物に関係ある眼識が肥えるのは当然なので...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...徒(いたず)らに肥えるよりほかはせん術(すべ)がなき姿です...
中里介山 「大菩薩峠」
...思っただけでも胸がおどる裸一貫のわたしらが堂々と乗りこんでゆきおおこのわたしらわたしらのタコだらけの手真黒に焼けたおでこただ一つの心臓二本の足二本の腕にあらゆる権力と最上の美しさを打ちたてる日働いて笑える働いて肥えるおおその日...
中野鈴子 「歓喜」
...色んな事に目が肥えるまでは用心はした方がいいと思ってよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それでも元来自分が幸いに至極健康であるが故に今日のところ身体は別に肥える事はないけれど仕合せにはまた敢て弱りもしません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
......
室生犀星 「愛の詩集」
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室生犀星 「星より來れる者」
...貧民の膏血を涸(か)らして自ら肥えるのを見てゐる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...志摩(しま)のあねらは何食(く)て肥(こ)える蕎麦(そば)のねりげに塩辛(しおから)添へてうまい/\といふて肥えると歌ったのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...決して人に腿(もも)の肉の肥えるほどな暇は与えなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...肥えるの肥えないの...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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