...稍肥えたる一夫人あるを見て進み近づき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...圓く肥えたる手もて頬を支へ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そこでわたしの左側に押されて小さくなっていた肥えた紳士に訊いてみると...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...肥えた々々々と思ふ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...武男はでっぷりと肥えたれどさすがに争われぬ年波の寄る母の額を仰ぎ「私(わたくし)は始終外(ほか)にいますし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...相も変わらず肥えに肥えたる川島未亡人は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...肉の肥えた女の体の一部分だけが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちの眼が肥えたんだという説もあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...目の肥えた観客らに経験を語った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...蝌斗(かえるこ)また河豚(ふぐ)状に前部肥えた物で...
南方熊楠 「十二支考」
...美しく肥えた女が特別な空気を惹き寄せるというより...
室生犀星 「幻影の都市」
...白い襟首と肥えた白い頬とが側面から見えた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...あのじじいのぶくぶく肥えたずう躰(たい)を見るだけで...
山本周五郎 「さぶ」
...その膏の乗って肥えた部分と...
山本周五郎 「寒橋」
...五十二三になる肥えた体つきで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...肥えた若者が喚いた...
山本周五郎 「花も刀も」
...一人はまさしくいつかの客だ、年のころは五十ばかり、よく肥えた、血色のいい、商人ふうの男である...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...魯粛の肥えた体も...
吉川英治 「三国志」
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