...しかもこの頃蓄膿症(ちくのうしょう)のために鼻のつまった甥(おい)の声である...
芥川龍之介 「不思議な島」
...そのうちにだんだんと中毒症状が出てきたので彼はかねて懸(かか)りつけの丘田医師をよんで...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...不眠症をまぎらす為(ため)に...
江戸川乱歩 「悪霊」
...(自嘲自讃の言葉)×・どうやら霽れさうな草の葉のそよぐそよぐ・はれるよりてふてふは花のある方へ・ぬれててふてふのさがす花はある・はれるとてふちよがさかやさんがやつてきた・しげるがままの草から筍のびあがる・山のみどりの晴れゆく雲のうつりゆく×なぜに涙がでるのだろ――(私の小唄)――×梅雨出水・さかまく水が送電塔へ降りしきるさみだれのむかうから人かげは酒やさん×□藪蚊□鼠□油虫×・野心的、情熱、句作硬化症、感動...
種田山頭火 「其中日記」
...狭心症の発作であるさうな...
種田山頭火 「其中日記」
...軽微なる二重人格症の症状とも言われるかもしれない...
寺田寅彦 「柿の種」
...その結果敗血症(はいけつしょう)の流行を来したと云ったような傾向がないとも限らない...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...どうも其れらしい症状は見出せません...
徳田秋聲 「和解」
...十二指腸潰瘍と十二指腸周囲炎との併発症で...
豊島与志雄 「愉快な話」
...わずかな併発症でもそれを停止さして紛糾させることがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蓄膿症(ちくのうしょう)の手術とのために...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...難症(なんしょう)だからよく注意しなくってはいけないと...
夏目漱石 「こころ」
...永田徳本は神経症にどの薬品を使うかを気にする代わりに...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...気鬱症(きうつしょう)は次第に募(つの)って...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人は漸くこうした病症から解脱(げだつ)してくる...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...――その時の症状が思ひ出されてならないほど...
堀辰雄 「恢復期」
...病院中でも二番目ぐらいに重症かも知れんよ……」そんな院長の言葉が自分の耳の中でがあがあするような気がしながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...不感症的(ふかんしょうてき)な顔をしている...
吉川英治 「新書太閤記」
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