...最初の者の後肢に自分の体をくつつけるのです...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...すると鹿毛は、いよいよ山へ行けるのかと言うように、飼葉桶を首ではね退(の)け、片肢でかっ、かっと地面を蹴り出した...
犬田卯 「荒蕪地」
...乏しい尻っ尾と細い肢をもっている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私はどんなに彼女の四肢の整っていることを喜んだでしょう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...肢節(しせつ)を切断すれば...
寺田寅彦 「天災と国防」
...淋漓たる汗は四肢より流れ落ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そのまま大きく口をあけて吼(たけ)りながら後肢で一寸立上ったが...
中島敦 「虎狩」
...その魂に病む四肢に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...彼はアラビヤの山多き地方に生れた、彼は健(すこや)かに軟風(そよかぜ)の云ふを聞けば、これはこれジュギュルタが孫!……我、久しきより羅馬の民は、気高(けだか)き魂(たま)を持てると信ぜり、さはれ成人するに及びて、よくよく見るにそが胸には、大いなる傷、口を開け、そが四肢には、有毒な物流れたり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...鞦(しりがい)がだらしなく後肢のほうへずりさがり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...四肢は使途を失って骨と皮ばかりになってしまう...
久生十蘭 「新西遊記」
...一たび肢を張れば千金到り一たび要(こし)を揺(うご)かせば万宝納(い)る...
南方熊楠 「十二支考」
...ややもすれば私の四肢を...
宮本百合子 「大いなるもの」
...だが馬はともすると肢を滑らせた...
山本周五郎 「風流太平記」
...右の前肢(まえあし)を半ばあげたまま...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...背も、四肢も、化粧も、落着きも、際だって優れてきた...
吉川英治 「押入れ随筆」
...その豊かな四肢をも思うようにうごかし得ないで――「あ……どう……どうするの...
吉川英治 「八寒道中」
...下肢が薄衣の下から透いて見えるところや...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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