...かく神が物質を分ちしとき――そは誰なりしか――これに肢節を作り始めぬ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その二の腕といわず下肢(かし)といわず...
海野十三 「振動魔」
...よくよく見ると身体の形や翅(はね)や肢(あし)の様子から知れるとおり...
海野十三 「地球盗難」
...優美(エレガント)な肢体(したい)を艶(つや)やかに光らせているのをみたときは...
田中英光 「オリンポスの果実」
...四肢が分離して流れ出し...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...またその四肢を鈍らしてイドメニュースに打たれしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 190肢體並びに筋肉の萎縮すること無からしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...」夫人の頬は、新鮮な果物のように、艶々(つやつや)しく、黄金(きん)色の生毛(うぶげ)が、微かに光っているし、その腰は、典雅な線で、その豊満さを現しているし、それから、その下肢は、張切って、滑かだった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...戦慄すべき出来事が起っていた!一匹の巨大な恐竜(チランノサウルス)が前肢を胸のところへ引き上げ...
久生十蘭 「地底獣国」
...これもあえてやりかねない選択肢だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...いつか子の背は、我よりも高く、その四肢は、若く力強く、幾年かの昔、自分の持って居た若き誇り、愛情をその体にこめてある事と想うて居る...
宮本百合子 「大いなるもの」
...さまざまな肢体を継ぎ合せた・定形をもたない・偶然のそれを除いては何の釣合も連絡も秩序もない・そのグロテスク...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...四肢の動作で踊ることに差別が出来ました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この怪人は四肢(しし)に指がなかったともあるが...
柳田国男 「山の人生」
...ジョーは後肢でくるりとおきなおつて顔を合わせ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...断末苦(だんまつく)にガタガタと骨をふるわしている江漢の四肢の爪から...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...恰(あだか)も四肢(しし)を以て匍匐(ほうふく)する所の四足獣に化(くわ)し去(さ)りたるの想(おも)ひなし...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...脇立ちの下肢を覆う衣のあの鈍さに満足したろうとは思えない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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