...新鮮なピチピチした肢体(したい)で...
高見順 「如何なる星の下に」
...私はどんなに彼女の四肢の整っていることを喜んだでしょう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...四肢の附根(つけね)のところで潰れはしないかと思われるくらいに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...血管を注流して四肢五官脳髄に至るまで...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また図中人物が筋肉の緊張を示さんとしてその四肢の線に紅隈(べにくま)を施したるも春章の創意する所なりといふ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...自分の四肢五体までがすっかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...虎の前肢の一撃でその男の頭から顎へかけて顔の半分が抉(えぐ)ったように削(そ)ぎとられて了ったそうである...
中島敦 「虎狩」
...美しい蔓草のような柔らかさと強靭さを持った四肢や...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...次第に美しくなって行く自分の肢体(からだ)と...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...ぐったりとした四肢(しし)の疲れのように田舎路は仄暗(ほのぐら)くなってゆくのだが...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...相手の前肢(まえあし)に角をからみ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...前肢(まえあし)につかんでいる菊の花束...
火野葦平 「花と龍」
...その肢(あし)に百合の花を握らせる...
火野葦平 「花と龍」
...(ルクレティウス)(a)人間は死んでその四肢を蛆虫に噛まれるとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...カーリーの肢をさらつてつつころばした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...やがて前の早わざを繰りかえして前肢を噛み折つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その四肢(しし)をもぎ取られるのに委(まか)せている...
吉川英治 「新書太閤記」
...しなやかな肢体の優美さ敏活さを見せてくれた...
和辻哲郎 「鎖国」
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