...刺股をはかないで股引を履いた方が、動きやすくて楽です...
...前脚と後脚に分かれた股引を装着して武器や盾を持ち戦う武士の形が、戦国時代に現れる...
...股引(ももひき)の尻端折(しりはしょり)で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「俺に股引こしらえてくれねえからだ...
犬田卯 「米」
...小景冬が來た夜は冷えるけれども星は毎晩キラ/\輝く赤ん坊にしつこをさせる御母さんが戸を明ければ爽やかに冷たい空氣がサツと家の内に流れこみ海の上で眼がさめたやう大洋のやうな夜の上には星がキラ/\赤ん坊はぬくとい股引のまゝで圓い足を空に向けて御母さまの腕の上にすつぽりはまつてしつこする...
千家元麿 「自分は見た」
...紺(こん)の股引(ももひき)にジャケツという風采(ふうさい)であった...
太宰治 「黄村先生言行録」
...・雨ふる竹をきる濡れてゐる(追加)・死んでもよい青葉風ふく(〃)・雀こゝまで子を連れてきてだんだんばたけ・大きな鋸が造作なく大きな木を炎天(追加)改作追加・雨ふる生えてゐる木を植ゑかへる・百姓も春がゆく股引のやぶれ・たま/\髯剃れば何とふかい皺(病後)・ひとり...
種田山頭火 「其中日記」
...男女共筒袖股引ヲ着ス...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...渋色染の股引(ももひき)は囚徒のかと思われる...
寺田寅彦 「嵐」
...出し忘れた物干竿の上のつぎ股引(ももひき)と云わず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...紺(こん)の股引(ももひき)を藁(わら)で括(くゝ)つて皆(みな)田(た)を耕(たがや)し始(はじ)める...
長塚節 「土」
...淺黄の股引をはいた老人姿ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...従者はばんどり羽織に股引...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その『ヘルキュレス』にメリヤスの股引をはかして出したもんでがす...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...股引のようなものを穿いていた...
水野葉舟 「遠野へ」
...パッチ股引(ももひき)ジャあるまいし甲冑を著(き)て容易(たやす)く探り得ただろうか...
南方熊楠 「十二支考」
...おあつらへのちぐさ色の股引に縞のぬのこを着て...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...だぶだぶの長い股引(ももひき)に...
山本周五郎 「夕靄の中」
...それで股引尻(しり)ッ端折(ぱしょり)に日和(ひより)下駄...
山本笑月 「明治世相百話」
...変妙な手つきで向う脛をたたいたその半股引が...
山本笑月 「明治世相百話」
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