...肌寒い感じである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...暗い肌寒い気流が二人の襟元へしみ入るようであった...
谷崎潤一郎 「少年」
...肌寒い、蕎麦の花が白い...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...あけはなつて浴衣では肌寒いほどだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...藪風がさわがしく、そゞろ肌寒い...
種田山頭火 「其中日記」
...今朝はなか/\肌寒い...
種田山頭火 「旅日記」
...時雨(しぐれ)、肌寒い晩がた、それから小春日和...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...吹きすさむ梅雨晴の夜風は肌寒いほど冷(ひややか)である...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...浴衣一重(ゆかたひとえ)で肌寒い思いをしながら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...何となく肌寒い思いがする...
西尾正 「墓場」
...初秋の肌寒い風が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十八日 きょうも晴れて東からすこし肌寒い風が吹いてくる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肌寒い雨の音はいけない...
山本周五郎 「青べか日記」
...やや肌寒いくらいの夜で...
山本周五郎 「契りきぬ」
...ひやりと肌寒い空気の頬(ほお)にあたって来る中で...
横光利一 「比叡」
...肌寒い風は水面を静に渡ってゆく...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...峰々の上に冴えてゐる空の光にも土地の高みが感ぜられて、自づと肌寒い...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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