...肌寒い感じである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...これではいかさま肌寒いのも道理であった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...明けるより小鳥の挨拶でよいお天気で・残された二つ三つが熟柿となる雲のゆきき・時計を米にかへもう冬めくみちすぢ―(こんな句もある)―ま夜中ふと覚めてかきをきかきなほす十一月十七日晴、曇、肌寒い...
種田山頭火 「其中日記」
...朝晩は肌寒いほどであるが...
種田山頭火 「其中日記」
...窓をあけはなつて浴衣一枚では肌寒い...
種田山頭火 「其中日記」
...さすがに高原、肌寒い、霧雨が降つてゐる、もことしてあたりが暗い...
種田山頭火 「旅日記」
...時雨(しぐれ)、肌寒い晩がた、それから小春日和...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...もう肌寒い初秋の夜気だった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...肌寒い気持ちで後に引っ返した...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...然し、障子が、一尺余り開いて、肌寒い、冬の夜風が、襟元へ当ると共に、眼を醒した...
直木三十五 「南国太平記」
...浴衣一重(ゆかたひとえ)で肌寒い思いをしながら...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...初秋の肌寒い風が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゾッと肌寒いものを感ずる様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曇った薄暗い肌寒い時刻だった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...肌寒いほど稍々(やや)強く...
水野仙子 「散歩」
...今日も一日雨だった、少し肌寒い位だ、今は十時である、裏のごったく屋では今まで東京から鱚(きす)釣りに来た客共が騒いでいた...
山本周五郎 「青べか日記」
...寛(くつろ)げた衿(えり)からふところへやや肌寒い風がはいったためらしい...
山本周五郎 「似而非物語」
...彼はふと平井山の陣の肌寒い秋を思い出した...
吉川英治 「黒田如水」
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