...肌寒いほどであった...
太宰治 「畜犬談」
...肌寒い気持を感じたのでございますが...
橘外男 「蒲団」
...暗い肌寒い気流が二人の襟元へしみ入るようであった...
谷崎潤一郎 「少年」
...そう云えば旧式の芝居小屋は木戸口をくぐった時の空気が妙に肌寒い...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...今夜も昨夜のやうに蚊帳を吊らなかつた、肌寒い、燈火管制で点燈しない...
種田山頭火 「其中日記」
...時雨(しぐれ)、肌寒い晩がた、それから小春日和...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...肌寒い気持ちで後に引っ返した...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...夜はしいんと更けて肌寒い...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...肌寒いような淋しさで...
豊島与志雄 「復讐」
...彼女は肌寒い暗闇の中から...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...さすがの祖父も肌寒い思ひがしたさうぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...澄明な外気が窓に流れ込んで来て肌寒いくらゐである...
北條民雄 「続重病室日誌」
...肌寒い夜風が襟(えり)に吹きこんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...やや肌寒いくらいの夜で...
山本周五郎 「契りきぬ」
...肌寒いような冷気にふと眼がさめる...
吉川英治 「剣難女難」
...肌寒い初更(しょこう)なのである...
吉川英治 「親鸞」
...いくら肌寒い山中でも...
吉川英治 「茶漬三略」
...夜に入って一しお肌寒い時雨(しぐれ)が...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??