...自分はいつも肌寒い思いをしました...
太宰治 「人間失格」
...肌寒い感じである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...それから何日ばかりの後であったろうか? 朝から霧雨がビショついて肌寒い日であった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...これではいかさま肌寒いのも道理であった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...有明月の肌寒い光が身にも心にも沁み入って...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...・新菊もほうれん草も咲くままに・草が芽ぶいて来てくれて悪友善友・枇杷が枯れて枇杷が生えてひとりぐらしも・いちにちすわつて風のながれるを・暮れるとすこし肌寒いさくらほろほろ・椿を垣にして咲かせて金持らしく庵中無一物酔うて戻つてさて寝るばかり四月十三日好晴...
種田山頭火 「其中日記」
...三月十八日曇、肌寒い、彼岸入...
種田山頭火 「旅日記」
...高く来て肌寒い...
種田山頭火 「旅日記」
...さすがに高原、肌寒い、霧雨が降つてゐる、もことしてあたりが暗い...
種田山頭火 「旅日記」
...肌寒い空気が湛えている...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...肌寒い思いで、草履の足を引きずって、尋ねあるきましたが、それらしい家は見当りませんでした...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...肌寒い感じだった...
豊島与志雄 「裸木」
...私はへんに肌寒いのだ...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...初秋の肌寒い風が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人生への肌寒い侘(わ)びを思わせる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...さあさあと肌寒い音をたてながらかなり強く降りしきっていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...肌寒いような冷気にふと眼がさめる...
吉川英治 「剣難女難」
...肌寒いので寝ながら炉の中へ柴を投げこんで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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