...彼女は肉感的なファッションを好む...
...この文章は肉感的な表現が多い...
...肉感的な味わいのある料理が好きだ...
...この彫刻は肉感的な造形が特徴的だ...
...肉感的なダンスパフォーマンスが観客を魅了した...
...輝くひとみの色は優しい肉感的な温(あたた)かみを持ち出して来た...
有島武郎 「或る女」
...男の肉感をそそるような堅肉(かたじし)の肉体を美しく折り曲げて...
有島武郎 「或る女」
...秋の山山は肉感的なるかな十時五分前太陽はさんらんと放散するのに馬車にへこんだ...
鶴彬 「村へ行く」
...粗野な肉感的な辛辣(しんらつ)さを吹き込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はとにかくしたたかな娘で、道徳心もなく、怠惰で、肉感的で、快楽を好み、くだらない愛嬌(あいきょう)をふりまいてばかりいたが、しかし同時に、いかにも公明であり、いかにも善良であって、そのあらゆる欠点も自然で健やかなために、笑って済まさざるを得ないし、ほとんど愛せざるを得なかったのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肉感的な表情をし重々しい頤(あご)がしっかりと首にくっついていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その肉感を通して男を征服し...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...じょでこいと肉感的な声で歌いながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...色白でポチヤポチヤして健康さうで肉感的でさへありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...實にこの詩想の抑揚の高調されたる肉感性を捕捉する...
萩原朔太郎 「青猫」
...あの人の手や身體の丸々としたあたたかみは非常に女性的の肉感をあたへます...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...燃えるばかり肉感的な情熱で――その少年期の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...ともすればそれを肉感的な衝撃と思いやすいのを...
山川方夫 「昼の花火」
...一人になってから車中や街中でふと肉感の強い女性を見ると...
横光利一 「旅愁」
...兄弟(ふたり)にして一人にひとしい骨肉感が濃厚に彼の血のうちで何をいおうと恐れはないような勇を想起させていた...
吉川英治 「私本太平記」
...阿波にはたくさんに美人がいるが、あの豊麗な、肉感的な、南国色(なんごくしょく)の娘たちとは、これはまた、クッキリと趣(おもむき)をかえた美人...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうしてその肉感的な陶酔を神への奉仕であると信じている...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...肉感性に底知れぬ威力を認める意識がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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