...安成さんから少しばかりお話を伺ひました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...一寸お伺ひいたしませんではと思つて居りましたのでございますけど...
鈴木三重吉 「桑の実」
...東京の有名な芸人は殆(ほとん)どここで一席お伺いしたもので...
太宰治 「惜別」
...ただひたすらに飼主の顔色を伺い...
太宰治 「畜犬談」
...そんなことゝは知らぬ平中がひょっこり今夜御機嫌伺いに罷(まか)り出たのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そんなお話ばかり伺いますのねえ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...もしほんとうならどういうおこころでそういうことをなさるるかそれを伺いたい...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...ここで伺っていますから……ええ...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...大使が明日の午前四時にホテルへ伺侯するというので...
久生十蘭 「魔都」
...叶うことならば忘れぬように毎々里の家を尋ねて両親の機嫌を伺い...
福沢諭吉 「女大学評論」
...塩谷温先生――その御尊父青山先生から私どもは学校で漢文を習った――のお宅に伺って『資治通鑑』を読むという小さな会に参加したことである...
三木清 「読書遍歴」
...伺うにしろ冬になって少くとも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は好色から伺うのじゃありません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気の静まりましたころにまたよくお話を伺いましょう」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「言上(ごんじょう)すべき大事な御用があって伺候した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「……これはこれは……まだ御機嫌も伺いませいで……亭主の佐五郎奴(め)で御座りまする...
夢野久作 「斬られたさに」
...中山博道氏の話を伺つても...
吉川英治 「折々の記」
...お目通りに伺うものではない...
吉川英治 「剣の四君子」
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