...(若し岩波氏の承諾を得ざる時は既に本となれるものの外は如何なる書肆よりも出すべからず...
芥川龍之介 「遺書」
...露肆の主人は、一錢も引かずといふに、わが銀錢は掌中に熱すれども、二つにはならず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...書肆(ほんや)の亭主はそれを見て...
薄田泣菫 「茶話」
...通り二丁目の糸屋という書肆に頼まれた切付本の草稿がやっとできあがったので...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...……その日は神田の出版書肆(しょし)から出版することになった評論集の原稿をまとめるつもりで...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...出版書肆の方もやめ...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...予惟率肆矜爾...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...十五年間他の書肆から出すことを禁止する事と云ふやうな条件が書いてあるのです...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...書肆(しょし)から頼みに来る...
二葉亭四迷 「平凡」
...河沿ひの人気ない酒肆の一隅で...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...これを当時の神田裏神保町にあった書肆敬業社をして発売せしめたが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...しかしこれは出版書肆の拒絶によって日の眼を見なかったこと前述の通りである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...肆意(しい)的なものであるとしたならば...
三木清 「哲学入門」
...まだ書肆(しよし)の手(て)にわたしはせぬが...
森鴎外 「寒山拾得縁起」
...わたくしの俸銭の大部分は内地の書肆(しょし)と...
森鴎外 「渋江抽斎」
...肆(ほしいまま)な係恋(あこがれ)の兆(しるし)だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...またこの本の出版に関し書肆(しょし)から受けた厚誼(こうぎ)に対し...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...書肆も作者もまったく予想しない売れゆきで...
山本周五郎 「新潮記」
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