...予の同棲(どうせい)せる女友だちは如何?答 彼女は書肆(しょし)ラック君の夫人となれり...
芥川龍之介 「河童」
...露肆(ほしみせ)フランチエスカの君は夫に隨ひて旅立ち給ひぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...私は依然一心館に居て大學館と云ふ書肆から發行する活文壇と云ふ文學雜誌を...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
......
石川啄木 「一握の砂」
...文人は交を求め書肆は原稿を乞うて益々やまなかったので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...書肆(しょし)気附けでビーストンに手紙を出したことがあったが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...味を占めた書肆(ほんや)は要りもしない書物(ほん)までせつせと文豪の手許に担ぎ込むやうになつた...
薄田泣菫 「茶話」
...暢気(のんき)な詩人はその折書肆(ほんや)からとゞいた幾らかの原稿料を...
薄田泣菫 「茶話」
...編輯長も書肆の主人も好い人である...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...放肆(ほうし)な生活...
徳田秋声 「黴」
...なおその上に別所はちゃんと出版書肆に勤めていることでもあり...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...それから少し経って大阪の書肆が土蔵の奥に捨てて置いた蕪村句集の旧版を発見したので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...多年出入りの竹田屋という古書肆の主人が毎日大久保の庭の上に家財道具を運び出して売るものと残すものとを択り分けてくれた...
永井荷風 「写況雑記」
...書肆(しょし)一誠堂編輯(へんしゅう)部其他に勤務したが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...即ち放肆とは違う...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...秋風や酒肆(しゅし)に詩(し)うたふ漁者(ぎょしゃ)樵者(しょうしゃ)街道筋(かいどうすじ)の居酒屋などに見る...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その遺稿は近くある書肆から出版される手筈になつてゐた...
原民喜 「二つの死」
...他の書肆から出した私の特製本の用紙を加算するなら更に多くなる...
柳宗悦 「和紙十年」
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