...奉仕の義務は我等が彼を愛せよといふ普遍的自我の命令を聽く時に於いて既に始まつてゐるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...われは聽衆を失はじの心より...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...いつ頃になつたら歸ると聽いてました...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...な――?」「誰れに聽いた?」「清水にも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...さう聽いて、義雄が頭上を仰ぐと、その山は直立した崖で、殆ど道もついてゐない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分ながら下らぬことを聽いたものだと思へた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どうぞ堪忍(かんにん)して下(くだ)され! これからは善(よ)う命令(おほせつけ)を聽(き)きまする...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...今此處にお出になつて私の話をお聽き下さる方で...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...そのお話を聽いて居られる方がありましたらどうぞ勘辨願ひます...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...うつかり信心詣りもできない」「戸締りの樣子を聽きたい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話だつて聽くだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの死骸の首に突つ立つて居た短刀は若旦那の民彌の物だといふことだな」平次は八五郎から聽いたことを確めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...序に聽き出して來ましたが」「そいつはよく氣が付いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...急を聽いて、町役人達や、物好きさうな近所の衆、それに八五郎とは顏見知りの、土地の御用聞などが集まつて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それを聽かう」「佐野松が殺された晩は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつも正直でなくてはいけないと云つて聽かせてゐるうちに...
堀辰雄 「春日遲々」
...一朝にしてすべての聽覺を集めて奮ひたつ如く起り...
水野仙子 「輝ける朝」
...蓮の開花の音を聽ば...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??