...われは樂を聽きて悶を遣らんがために往きぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...默つて聽いてゐた義雄が口を出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...時計のきち/\いふ音も遠くなつたと思ふうち一時の鳴るのは聽かずに寢た...
高濱虚子 「俳諧師」
...默つて聽いてはゐるが...
太宰治 「知らない人」
...しか宣んすればヘクトール其同胞の言に聽き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そんな事で澤山だらう」平次はそれ以上を聽かうともしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「八五郎に聽いたんだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得意の順風耳で聽出して來るつもりでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の言ふことを聽かぬお濱を最初に殺し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それを聽いただけでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手つ取り早く惚れたら惚れたと――」「お前の話を聽いてゐると日が暮れるよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「有難く聽聞してゐるよ――地獄極樂の口説(くぜつ)よりは面白さうだ」「その誰袖華魁といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣を鎭(しづ)めて親分の話を聽くが宜い」「そんな申しわけや逃げ口上を聽いてゐられるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「聽き手の熱心さ!」と彼女は繰り返した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...例の少女の異樣な聲ばかり聽いてゐた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...「謹聽々々...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ほとんど聽き取れないくらゐな...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...シユーベルトの幾曲から黒人靈歌まで、全一時間聽いて、深夜を奧多摩へ歸るうちに、晝のコセついた神經や疲勞も、洗濯した夏のワイシヤツを着更へたみたいな輕い氣もちになつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
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