...先生から聽くことが出來るばかりである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...其他の者にして特に裁判長の許可を得て審理を傍聽したるものありしは...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...義雄はいろ/\馬の話を聽いてゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...9.吾々はこの教授の講義をもはや聽かうとは思はない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...『可(よ)くお聽(き)きなさい...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...之を聽いた一同は此忠義で不幸な家來に同情と敬意とを表した...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...何時迄も鷹や牡牛の話では聽衆が満足しなくなつて來たからである...
中島敦 「狐憑」
...七八つの小供が好奇心から自分が買つてくるんだといつて聽かない...
長塚節 「月見の夕」
...助手の一人がその聲にひよいと聽耳を立てて...
南部修太郎 「疑惑」
...暗くなつたらやつてくれ」「へエ」平次の言ひ付けは善惡共に默つて聽くガラツ八ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店中の者は皆んな同じ村の生れですよ」「さうか」さう聽けば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜廻りの拍子木の音を聽いてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外に聽き込んだことはないか」「まアそんなところですね」「手代久治の身持はどうだ」「大箆棒(べらぼう)で」「何んだえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今聽き出す工夫はないものかな」「主人は自分の名前さへ忘れてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは後で聽いたことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溺れる筈はないといふことで」平次は八五郎の説明を默つて聽いてをりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...と耳にさゝやけども、少女は聽かず...
正岡子規 「花枕」
...耳に聽かず、口に言はず、止むなくば唯だ靜かにあたりを見てゐるうちにいつ知らず痩せてゐてほしい...
若山牧水 「樹木とその葉」
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