...看護婦の甲野は職業がら...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...武士はくつわの音に目をさますっていいますが、ぼくは職業がら、どんなしのび足の音にも目をさますのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...山林官が職業がら注意ぶかい大跨で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...大道具という職業がらには似もつかず...
永井荷風 「草紅葉」
...もし身分職業がら仮装を厭ふ者は会費の外に罰金五円を出してあやまる事になしたり...
永井荷風 「桑中喜語」
...もっとも患者が強く興奮するとああいう症状をあらわすことは珍しくないのです」「それから二度目に行ったのはその翌日の夕方でしたが」と彼は職業がら少し言いにくそうに言葉をつづけた...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...職業がら怪奇物語の編み手であり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...外套(がいとう)の下に棍棒(こんぼう)のようなものを匿(かく)していたんですもの」「ご職業がら...
森下雨村 「五階の窓」
...――伝吉は、いつぞや、丹頃のお粂と相良(さがら)金吾とが、護国寺前のつくば屋を去る時、その夜、ある地点までふたりの行動をつけて行ったので、かれらがこの半島の温泉(ゆ)の郷(さと)に姿をひそめたことは、職業がら、とうに感づいていなければなりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...群衆の中にひそんでいた何者かが、伊兵衛の命を狙ッて放ったものに違いない――はっとした咄嗟(とっさ)に、職業がら、釘勘の目だけは、多くの見物がせつなに気を奪られた所とは、見るところが違っていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の職業がら、今時の若い武士たちの気性はよく分っている...
吉川英治 「黒田如水」
...北陸の諸都市へ販売している職業がら...
吉川英治 「新書太閤記」
...職業がら是非ないことだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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