...なにか指摘してある科学的ヒントにおいては傾聴すべきものが多々あったのである...
海野十三 「軍用鮫」
...なかなか人の話などをうんうんと傾聴することをせぬ...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...今日『中央公論』の末尾に小生らの作を読者に吹聴する所を観て急に『中央公論』へかくのがいやになり候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...黙って拝聴するが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...之をどんなにたたえ吹聴するにしても...
戸坂潤 「思想としての文学」
...わざわざ吹聴するほどのことでもないのだ...
豊島与志雄 「程よい人」
...駒井のいうところに傾聴するのみであった...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様自身が吹聴する容貌の醜悪なる所以(ゆえん)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...御意見を拝聴する...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...ウェルテル君のヴァイオリン物語を拝聴するはずだったね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...手前の骨折などを吹聴する積りは毛頭ない――が...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...障子の穴から覗くやうに他人の噂を拾ひ集めて吹聴するからだといふ説があつたが...
牧野信一 「鬼涙村」
...もの珍しげに彼に傾聴する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...其言(こと)頗(すこぶる)傾聴するに堪へたるものがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...諦聴すれば主人柏軒と父楊庵とである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしはこれを傾聴するであろう」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...故に其言自ら快聴すべき也...
山路愛山 「明治文学史」
...流石(さすが)の後藤新平氏も言句も出ずに傾聴すると「シンペイ」するなとも何とも云わずに...
夢野久作 「近世快人伝」
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