...そのうえに耳は聞こえないですから――」「ばかをいうな...
海野十三 「怪星ガン」
...なにも聞こえない...
海野十三 「海底大陸」
...大声をたてれば付近の家や道路に聞こえないこともなかろう...
江戸川乱歩 「影男」
...父には聞こえない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...もしだれか極端に蓄音機のきらいな人があってこの器械の音の聞こえない国を捜して歩くとしたら...
寺田寅彦 「蓄音機」
...オリヴィエにも聞こえない深い共鳴音を聞きとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフはそれが聞こえないふうをした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれどあなたはそれが聞こえないようなふうをされます...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜になると時々寄宿生の誰かが便所へ行く音がするきり何にも聞こえないと此の間の手紙には書いてゐた...
中原中也 「詩集 浚渫船」
...母親のほうは咳(せ)きこんで何も聞こえないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...聞こえない振りなんかする...
久生十蘭 「キャラコさん」
...聞こえるやうでもあり聞こえない様でもあり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...などとおどかしても耳にも聞こえない振りでいる...
正岡子規 「死後」
...私どもにさえも聞こえないような電車の音やいろいろな街の雑音が聞こえてくることがしばしばある...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...そして誰(だれ)にも聞こえないように窓(まど)の外へからだを乗(の)り出して...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その門をたたかせたが内へは聞こえないらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...勝手からも厩(うまや)の方からも笑い声なぞは聞こえない...
森鴎外 「阿部一族」
...まるで話が聞こえないのだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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