...彼を怖れて云つた言葉とはどうしても聞こえないで...
有島武郎 「An Incident」
...すこしも聞こえないらしい...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...「おとうさん! おかあさん! 小林さーん!」聞こえないとわかっていても...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...世の中にあるわずかばかりの真の協力は人々の耳に聞こえない協和音であってなきにひとしいものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...せっかくの山ほととぎすの初音も聞こえないわけです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...聞こえないながらにそこからは犬の鼻を鳴らす音もして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...どうも自分には朗らかには聞こえない...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...彼らは聞こえないふうを装った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雷鳴(かみなり)とは聞こえないや...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...聞こえないくらいかすかに鼻の中でいって...
新美南吉 「かぶと虫」
...今日(きょう)はいっしょに遊べんぜエ」「ふウん」と聞こえないくらいかすかに鼻の中でいって...
新美南吉 「小さい太郎の悲しみ」
...「農奴係りはこちらでしょうか?」イワン・アントーノヴィッチは何も聞こえないといった風に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...わたしの言うことが聞こえないのですか...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...圓朝はむかッとしたがしいて聞こえないようなふりをしていると...
正岡容 「圓朝花火」
...風が強くて太っちょの電柱(でんちゅう)に聞こえないのをいいことにして...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...長五 聞こえないのか...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...鳥の声一つ聞こえないのであった...
夢野久作 「木魂」
...戸口からではよく聞こえない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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