...聞き慣れない美しい声を持った婦人と烈(はげ)しくいい争っているけはいがする...
有島武郎 「星座」
...そして聞き慣れない美しい声の持主というのはジロンド党員の陰謀を密告するために...
有島武郎 「星座」
...突然でまことに失礼でありますが」聞き慣れない太味のある声が立つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あまり聞き慣れない譬(たとえ)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一種聞き慣れない野獣性を帯びた声...
中里介山 「大菩薩峠」
...この辺では聞き慣れない関東弁ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く聞き慣れない西洋音楽――といっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...鶴見流といってね」「鶴見流ですか……」「あまり聞き慣れない流名だろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞き慣れない字面(じづら)に眼を御注(おそそ)ぎなさい...
夏目漱石 「行人」
...聞いてゐる内に時々聞き慣れない調子外(はづ)れの音が混(まじ)つた...
南部修太郎 「猫又先生」
...窓の代りにあけてある壁の穴から荒野の夜の聞き慣れないひびきが伝わって来た...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...どうも聞き慣れない跫音(あしおと)で...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いろんな国の人たちの耳にも聞き慣れない調子の...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...聞き慣れない名前ですけれど」サトーリスが笑いながら言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...階下に何かドタドタと聞き慣れない物音がした...
牧野信一 「鏡地獄」
...とAが云つたのが聞き慣れない言葉なので面白く響いたゞけです...
牧野信一 「蔭ひなた」
...メフィストフェレス聞き慣れない詞を嫌う程...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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