...例の聞き慣れた四十雀の声ぢや...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...聞き慣れた囁(ささや)きを送って来た...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...聞き慣れた太い声がした...
芥川龍之介 「路上」
...普段通りの声でしゃべっている――多少弱々しいかもしれないが、聞き慣れた声だ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...それは私の聞き慣れたものであるやうには思へない...
有島武郎 「秋」
...むかし聞き慣れたる忌(いま)はしき聲なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...聞き慣れた「油地獄」とか「吉原何人斬」とか言ふものよりも...
石川啄木 「所謂今度の事」
...気の長い響きを百日も聞き慣れた人であらう...
石川啄木 「葬列」
...生れてから十九の今まで毎日々々聞き慣れた郷里(くに)言葉を其儘に聞くと...
石川啄木 「天鵞絨」
...よく聞き慣れた声だが眼の前には誰もいない...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...聞き慣れた声が耳をうってきたからであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その声は聞き慣れたあの女の声であるから体を動かさずに...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...郷里で昔聞き慣れた物売りの声も今ではもう大概なくなったらしいが...
寺田寅彦 「物売りの声」
...聞き慣れた人声が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その図抜けた唄の主の首実検(くびじっけん)をしなければならないほどに聞き慣れた声でもありませんでしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供の頃聞き慣れた支那語の唄がとぎれとぎれになつて聞えてくるなどと女房が不意に言ひ出したりするので...
堀辰雄 「雨後」
...皆聞き慣れた祈祷の文句と歌調を耳に宿して寝に就く...
牧逸馬 「運命のSOS」
...実はわが邦人には見慣れ聞き慣れた事で...
南方熊楠 「十二支考」
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