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芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...聊も痛恨の念の湧かないのは...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...されども聊(いささ)か油断せず...
巌谷小波 「こがね丸」
...そこに聊かの不眞面目さもない...
相馬御風 「遊びの藝術」
...という和歌を一首つくって末弟に与えかれの在野遺賢の無聊(ぶりょう)をなぐさめてやった...
太宰治 「ろまん燈籠」
...吾等茲に聊か従来の実情及現在の状態を開陳して非常歎願を敢てするの理由を言明せんと欲す...
田中正造 「非常歎願書」
...無聊に苦しむ人は何をしなければならぬという一定の目的はない...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...そのいよいよ無聊(ぶりょう)に堪えざるや傭書檄を発し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼女の態度には聊かも変りはなかったろう...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...聊城の楊氏とに入つたので...
内藤湖南 「藏書家の話」
...茲に聊か述べて見たいと思ふ...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...正直で生一本で聊(いさゝ)かノウ天氣な八五郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同時に自(みず)から省(かえり)みて聊(いささ)か不愉快(ふゆかい)を感ずるもまた人生の至情(しじょう)に免(まぬ)かるべからざるところなれば...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...学校より得る収入は悉(ことごと)く食費として捧(ささ)げ参(まい)らせ聊(いささ)か困厄(こんやく)の万一を補わんと...
福田英子 「妾の半生涯」
...今日(こんにち)は知らずその当時は長き年月の無聊(むりょう)の余りにやあらん...
福田英子 「妾の半生涯」
...私は無聊なままに聴き耳を立てた...
水野葉舟 「遠野へ」
...無聊(ぶりょう)に苦んでいるお玉は...
森鴎外 「雁」
...いかにも寂寞(せきばく)無聊(ぶりょう)を極めたものであったろうが...
柳田国男 「家の話」
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