...聊(いささ)か通らしい顔をすれば...
芥川龍之介 「上海游記」
...「一千一夜物語」愛好者の為に聊(いささ)か気の毒である...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...彼は自分の人格が聊かも憤慨に價しないほど卑しいところも汚いところもない人格だと云へないことを悲しいと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...其代り私は一日として心の無聊を感じた事がない...
石川啄木 「菊池君」
...雨窓無聊(ぶりよう)...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...威張つても槍を立てることは出來ないぢやないかと言うて聊か冷笑して居つたが...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...実に無聊(ぶりょう)に苦しめられた...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...無聊に苦しむ人は何をしなければならぬという一定の目的はない...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...翁は其出版を見て聊(いささか)喜(よろこび)の言を漏(も)らしたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...聊(いささ)か緩なるも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...聊(いささ)かその辛苦の業を手にふれ給ふ...
中里介山 「大菩薩峠」
...歌の上に聊か所見を異にし...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...結局(つまり)総体の年数から云えば前と聊(いささ)か変りはないが...
「私の経過した学生時代」
...聊(いささ)かうで玉子を剥いて...
野村胡堂 「古城の真昼」
...而してもしその動機が外面に表われない場合には聊かも殺人の疑いさえ起り得ない筈ではないか...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...利章は只此度(このたび)の事は聊(いさゝか)存ずる旨(むね)があつて申し上げた...
森鴎外 「栗山大膳」
...日吉は無聊(ぶりょう)な顔して...
吉川英治 「新書太閤記」
...丁度その彼女の纏っている聊か流行おくれなワンピースの碧羅が...
蘭郁二郎 「植物人間」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??