...」「聊(いささ)かながら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...一年中の無聊を感ずるのは此時である...
石川啄木 「天鵞絨」
...聊(いささか)も飾気(かざりけ)なく...
泉鏡花 「海城発電」
...聊か分別に苦しんだのであつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...一家の葛藤を処理するための聊(いささ)かの金ですらが筆の稼(かせ)ぎでは手取早(てっとりばや)く調達しがたいのを染々(しみじみ)と感じた渠(かれ)は...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...親や伯父は文学士をエライものだと思ってるから聊(いささ)かヘコタレの気味であった...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...廿年居上海毎日見中華有病不求薬無聊纔読書一滴臉就変所頭漸多怱而下野南無阿弥陀其山仁兄教正辛未初春為請 魯迅と書いてあります...
内山完造 「魯迅さん」
...聊(いささ)か順序をくるわしはしたが...
海野十三 「地球発狂事件」
...聊削リ二其駁雑ヲ一...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...聊か注意す可きなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...聊か色っぽすぎる...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...この発作は無聊(ぶりょう)と寂寞(せきばく)とに苦しむ結果による事が多いと考えたので...
永井荷風 「ひかげの花」
...その熱度の聊低い者は叫ぶ者の容態を描くことになる...
中原中也 「詩と詩人」
...ソコで今全国中に聊(いささ)かながら独立の生計を成(な)して多少の文思(ぶんし)もありながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...聊(いささ)かながら稿料も貰えたから...
二葉亭四迷 「平凡」
...何だか其では聊(いささ)か相済まぬような気もして何となく躊躇(ちゅうちょ)せられる一方で...
二葉亭四迷 「平凡」
...病人はやはり無聊(ぶりょう)に堪へぬ...
正岡子規 「病牀六尺」
...一度でもさびしいなどと無聊(ぶりょう)な心に囚(とら)われたことはない...
吉川英治 「源頼朝」
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