...聊(いささ)か驚いただけなのである...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...聊(いささか)眉に唾すべきものなれど...
芥川龍之介 「雑筆」
...」「聊(いささ)かながら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...殆聊斎志異(りょうさいしい)だとか...
芥川龍之介 「上海游記」
...たへがたき思ひする身も聊(いささ)かはなぐさみて...
石川啄木 「閑天地」
...その戦争(せんそう)に従事したる壮年(そうねん)血気(けっき)の輩(はい)は無聊(ぶりょう)に苦しみたる折柄(おりから)なれば...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...彼はかえって勝利の無聊(ぶりょう)を感じる...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...「実に聊(いささ)かな手術なのに……」と苦笑して...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...廿年居上海毎日見中華有病不求薬無聊纔読書一滴臉就変所頭漸多怱而下野南無阿弥陀其山仁兄教正辛未初春為請 魯迅と書いてあります...
内山完造 「魯迅さん」
...聊か一方に偏せりと云わざるを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...少生聊か擡頭して一瞬之を見...
太宰治 「右大臣実朝」
...という和歌を一首つくって末弟に与えかれの在野遺賢の無聊(ぶりょう)をなぐさめてやった...
太宰治 「ろまん燈籠」
...あれを読んで私は聊(いささ)か意を強うした...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...……無聊に苦しむような時...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...庶民生を聊(やす)んぜず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それで聊かの風邪等も押して奔走していた結果...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...聊表志之印迄に御座候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長いご陣中の無聊をおなぐさめ申したく...
吉川英治 「三国志」
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