...波多野君、僕に耳語して曰、「あの老爺(おやじ)が樊半山(はんはんざん)ですよ...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...ドメニカ耳語(さゝや)きぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何やらん耳語(ささやき)しが...
巌谷小波 「こがね丸」
...耳語を交わすものもあり...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...時雄に耳語(じご)した...
田山花袋 「蒲団」
...「どうも少しひざまずき方が間違ったようだよ」と耳語しながら...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...疲労と喧騒(けんそう)と耳語と睡眠と雑踏とがあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...互いにささやきかわし耳語し合う...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「まあ大丈夫(だいぢやうぶ)だらうつて病人(びやうにん)へだけはいつて居(ゐ)たらいゝでせう」醫者(いしや)は耳語(さゝや)いた...
長塚節 「土」
...そこで乾燥(かんさう)した枯葉(かれは)は少(すこ)しのことにさへ相(あひ)倚(よ)つてさや/\と互(たがひ)に恐怖(きやうふ)を耳語(さゝや)くのである...
長塚節 「土」
...微動する自然の耳語(じご)を気付かない人である...
中野秀人 「第四階級の文学」
...前の世の耳語(ささや)きを奈落(ならく)の底から夢の間に伝える様に聞かれる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...泥棒(どろぼう)よと耳語(さゝやき)やつた...
夏目漱石 「門」
...保さんに「陣幕が負けました」と耳語(じご)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...耳語あれがなんの用に立つだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...耳語わたくしなんぞは足に鉛が這入っているようだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...耳語眼笑(じごがんしょう)一あくる日...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...風の間に間に人の耳語(ささや)き声も耳に触れる...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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