...若き人々の姫を認めて耳語(さゝや)き合ふもあれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...数知れぬ耳語(ささやき)の様な水音に耳を澄した心境(ここち)は長く/\忘られぬであらう...
石川啄木 「鳥影」
...何やらん耳語(ささやき)しが...
巌谷小波 「こがね丸」
...悪霊再び彼に耳語(じご)していわく「爾(なんじ)は爾の思想をこれらの民に伝えんと欲す...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...何やら主人に耳語(さゝや)けば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...背後を顧みて周囲のものと何か耳語(じご)していたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...耳語を交わすものもあり...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...時雄に耳語(じご)した...
田山花袋 「蒲団」
...一人の幸福な奴隷には一片の耳語を恵み...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...何にも聞き分けられないほど低い耳語...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...互いにささやきかわし耳語し合う...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四五人(にん)の婆(ばあ)さん等(ら)は佛壇(ぶつだん)の前(まへ)に積(つ)まれてあつた風呂敷包(ふろしきづゝみ)を解(と)きながらひそ/″\と耳語(さゝや)いた...
長塚節 「土」
...永久今の睦(むつ)ましさに戻る機会はないと僕に耳語(ささや)くものが出て来た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...泥棒(どろぼう)よと耳語(さゝやき)やつた...
夏目漱石 「門」
...今竜が見え次第大声でその竜肉を啖(く)いたいと連呼(よびつづ)けよと耳語(ささや)いて出で...
南方熊楠 「十二支考」
...保さんに「陣幕が負けました」と耳語(じご)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...女等の耳語あの四頭立の竜の車に乗っているのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何かコソコソ耳語するのみで...
吉川英治 「随筆 新平家」
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