...彼は周りの耳目を集めた...
...その事件は国民の耳目を引いた...
...彼女は注目を集める耳目を持っている...
...会議での彼の発言は参加者の耳目を集めた...
...テロ事件が起こったため、世界中の耳目がその地域に向けられた...
...近體新聲の耳目に嫺はざるを以て...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ただこの一夜を語り徹(あ)かした時の二葉亭の緊張した相貌や言語だけが今だに耳目の底に残ってる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...これはひどく人の耳目を聳動(しょうどう)した...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...名士の家族であっただけにそのニュースは郷里の狭い世界の耳目(じもく)を聳動(しょうどう)した...
寺田寅彦 「海水浴」
...其の言行絶えず公衆の耳目に印象を與ふるを以て能事とすること...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...通り一ぺんの旅人の耳目には入り難いものであることは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ものの本体を耳目のほかに求めんとするは...
夏目漱石 「虞美人草」
...同新聞社の耳目を驚かしたことは一(ひ)と通りではありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...耳目を聳(そば)だたして開演する事が出来ようとは...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...ただ耳目鼻口手足をそなえ言語・眠食するをいうにあらず...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...しかも当時大阪事件が如何(いか)に世の耳目(じもく)を惹(ひ)きたりしかは...
福田英子 「妾の半生涯」
...それどころか私の耳目では...
牧野信一 「断想的に」
...どうして人の耳目に触れずにゐたか...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...又世間の耳目を聳動(しようどう)して見ようなんぞとは思はない...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...世界の耳目を震撼させたあの一瞬を思ひ...
吉川英治 「折々の記」
...これもまた山東梁山泊の耳目(じもく)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何で梁山泊の油断なき耳目(じもく)がこの情報をつかまずにいようやである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これには、彼を、(一箇の人格者)とまで、尊敬を払っている家中の人々も、ひそかに、意外としていたが、やがて、(武蔵と、佐々木殿とは、何か積年の怨みのある間だそうだ)と、伝える者のはなしや、またほどなく、(近く、君命で、二人の間に、試合が決行される)とかいわれ出してから、さては、と従来の不審もうなずかれて、一藩の耳目は、ここ数ヵ月、その試合の期日と成行きとに、そそがれていたのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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