...この習慣は、古代中国で起源を持ち、耳朶の形状を通じて個体識別をしていました...
...もうふたつの耳朶を真赤にして箸を持って振向き...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...春風に似て春風よりも少しねばつこいやうな風が浦島の耳朶をくすぐつてゐるだけである...
太宰治 「お伽草紙」
...いまもなお私の耳朶(みみたぶ)をくすぐる祖母の子守歌...
太宰治 「玩具」
...いつでも自分の耳朶(じだ)を撃って...
太宰治 「惜別」
...耳朶(みみたぶ)まで熱くなった...
太宰治 「善蔵を思う」
...すなわち耳朶(みみたぶ)...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...耳朶の裏側を見せるようにして寝たからである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...「まさか……極(きまり)がわりいじゃありませんか」お島は耳朶(みみたぶ)まで紅くなった...
徳田秋声 「あらくれ」
...幼時から耳朶を伸ばし伸ばしした結果らしく...
中島敦 「環礁」
...余の耳朶(じだ)を叩(たた)いて去る後(あと)で...
夏目漱石 「思い出す事など」
...右の耳朶(みゝたぶ)に凍傷(しもやけ)の跡があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...桃色の耳朶(みゝたぼ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...耳朶が千断(ちぎ)れそうで...
広津柳浪 「昇降場」
...鮮かなるべきSさんといふ音響は悲しく意志の喪失した一個の咳としてのみS子の耳朶を顫はせる...
北條民雄 「童貞記」
...だから……あの二人を殺して頂戴な」ぽッとなった源六の耳朶(みみたぶ)へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...熱い耳朶(みみたぶ)には...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...針で突けば血の吹きそうな耳朶(みみたぶ)をしている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...村田氏は構わず春日とネネの耳朶(みみたぶ)から一滴ずつの血を載物硝子(さいぶつガラス)の上に採ると...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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