...階下で赤子の泣き声がしたら耳ざとくそれを聞きとがめて...
太宰治 「貨幣」
...私は眠つてゐながらも耳ざとく聞いてへんに悲しかつたので...
太宰治 「津軽」
...耳ざとくそれを聞きつけた...
豊島与志雄 「変な男」
...毎日学校への往(ゆき)かへりに提灯の名を早くも諳(そらん)じ女同士が格子戸(こうしど)の立ばなしより耳ざとく女の名を聞きおぼえて...
永井荷風 「桑中喜語」
...睡っていられるのかと思っていたあの方が耳ざとくそれを聞きつけられて...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...何か精神が敏感に耳ざとくなっているということですし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...咲耶子(さくやこ)は耳ざとく駒(こま)の蹄(ひづめ)を聞きつけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...耳ざとくその足音を咎(とが)めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...物見に出向きましたので」「耳ざとく...
吉川英治 「新書太閤記」
...老先生は、耳ざとく、「誰じゃ――」と、愛縄堂から立ち上がった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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