...両頬には消耗性紅潮が見られ...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...全精力を消耗し尽さなければならない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...どのみち消耗品として死なねばならぬことは判っていたんだから...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...この消耗が恢復せず...
海野十三 「恐しき通夜」
...これらの損耗が正確に現われるのでなければ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...いかなる振り子の運動でも若干のエネルギーの消耗(しょうもう)がある限りその運動は必ず減衰して行くはずである...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...外(はず)れた数の損耗で...
中里介山 「大菩薩峠」
...Aは今後益々その志望に於て衰耗してゆくであらうし...
中原中也 「心理的と個性的」
...それが「円妙精美のものを発揮し去り流動し去り消耗し去らずにはおらぬところ」を感得することが出来るであろう...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...昔の人間と今の人間がどのくらい幸福の程度において違っているかと云えば――あるいは不幸の程度において違っているかと云えば――活力消耗活力節約の両工夫において大差はあるかも知れないが...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...実に三百耗の差あり勿論夏期とてもなお同様なりといえども...
野中到 「寒中滞岳記」
...バネ仕掛けの人形のように飛上っては体力の最後の消耗のために...
野村胡堂 「死の舞踏」
...無益ナ消耗ヲ避ケテ樹液ヲ貯エ...
久生十蘭 「だいこん」
...そのためその身体は自然の指示する時期以前に衰耗してしまう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...瞬時に消耗してしまうに違いないではないか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...一つ体中諸機関の消耗(しょうもう)を補いて肉ともなり...
村井弦斎 「食道楽」
...躰力(たいりょく)が残りなく消耗したようで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小次郎はありったけの精神を消耗してしまったような気がしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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