...海中生活に耐える器官は痕跡(こんせき)程度残っているかもしらんが...
海野十三 「海底都市」
...それに耐えるのに僕のエネルギーは精一ぱいであった...
海野十三 「海底都市」
...外部からの極めて大きな圧力に耐えるように...
海野十三 「地球発狂事件」
...また火山灰を原料に用うればよほどよく海水に耐えるという事である...
寺田寅彦 「話の種」
...哲学の本質は――アテナイの貴族的哲学者達以来――この卑しい社会によって制約されるような冒涜に耐えるべきではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...千七百度の高熱に耐えるということであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...作者の伝記から独立して提出されるに耐えるところの作品である」こう定義して見よう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...彼は苦痛に耐えるための力を集めるために懸命の努力をしているように見えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...歯を食いしばって耐えるしかありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...そう思うと彼らは一刻もじっと耐えることができなかった...
本庄陸男 「白い壁」
...彼はこの無邪気な問に耐える力がなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...すべてのものにつながっていて考えればみな締めくくりがつかなくなる」「それらの責苦に私は耐えることが出来そうもない」ほどに感じられるそれを自己の感性の鋭さと意識されている観念である...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...それで耐える...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私にとってそれに耐えることは...
山川方夫 「演技の果て」
...苦痛を耐えるもののように眉をしかめて...
山本周五郎 「いさましい話」
...ただ重げな花のすこし風を耐えるに似ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかるに彼れの家屋や什器は十年または二十年の間耐えるものと計算されている...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...粘り強く持ち耐える力があった...
和辻哲郎 「鎖国」
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