...ヴァンテカイネン氏と氏の同胞は穴のあくほど感に耐えて見ているのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...こんなものに耐えて?なのにテリーザは何一つ気にしているようではなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...ひどい仕打ちにじっと耐えていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...その運命を耐えている溜息(ためいき)が...
中井正一 「美学入門」
...重いものをささえきって耐えてきたこころもちを表わしている...
中井正一 「美学入門」
...自分はこの不幸に耐えていくだろうし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この肉体がどんな刻苦(こっく)に耐えて来たか充分に察しられるが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私はお前のどんな手きびしい攻撃の矢先にもまともに耐えて立っていようと決心した...
堀辰雄 「楡の家」
......
槇村浩 「明日はメーデー」
...ふきだしたくなるのを圓朝は耐えていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...それを外部に示さずに耐えている態度に叡智があるという風に処していたことも分る...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...そういう大きい境遇の変化にああ明るく耐えているということは立派なことだと思いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに耐えて行かなければならぬ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...」「会いたいくせにそれを耐えて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...――すべては、高氏さまのためと思うて、耐えてくれと、説いたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...糞叔父めら」耐えている忍辱(にんにく)の横顔を...
吉川英治 「平の将門」
...同じような物を、その附近に、土蜂(どばち)の巣のように作って、主従六、七十騎が、一種の山寨(さんさい)を構成し、しきりに、密偵を放ったり、離散した味方との連絡を計ったり、また食糧の猟り集めなど、営々として、とにかく、再起の意気だけは、持ち耐えていた...
吉川英治 「平の将門」
...それに耐えて入浴を続くること約三週間で次第にその爛れが乾き始め...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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