...これあるときに比較(ひかく)して耐震價値(たいしんかち)を増(ま)したといへる...
今村明恒 「地震の話」
...また手紙のことを思い出してじっと胸をさすって耐(こら)えた...
近松秋江 「うつり香」
...哲学の本質は――アテナイの貴族的哲学者達以来――この卑しい社会によって制約されるような冒涜に耐えるべきではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ほんとうに忍耐ぶかくなくてはならないと思ったことはないでしょうか...
羽仁もと子 「女中訓」
...ゆき子は此の場に耐へられなくて...
林芙美子 「浮雲」
...相手がこんな痛みを耐え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...耐えられなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...令夫人は夫の仕打ちに耐えねばならなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...だが黙って耐える方を選び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...熱心に忍耐を実行して行くのである...
松永延造 「職工と微笑」
...失望(しつはう)と煩悶(はんもん)とがごツちやになツて耐(た)へず胸頭(むなさき)に押掛(おしか)ける………其の苦惱(くなう)...
三島霜川 「平民の娘」
...トポーロフはボルシェヴィキ的耐久性で八年それをやった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...暮しのことも病気の苦しさだって耐えて行ってくれる――...
三好十郎 「好日」
...耐えきれず殆んど肩口を切られそうになってタタッと壁の側を逃れて縁側の方へ下がって来る...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ぢつと重さうに耐へながら俯向いてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...嶮(けわ)しさに馬も耐えないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...よく秀吉の正視に耐(た)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...陸上での作業を続けるには不定形かつ奇妙な耐寒性を持つある種のショゴスを地上生活に適応させねばならなくなった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??