...しかし今日(こんにち)の大川の上に大小の浪を残すものは一々数へるのに耐へないであらう...
芥川龍之介 「本所両国」
...それ等は非常に耐航性が無いといわれるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...防火策圖解(ばうくわさくづかい))なるものか壁(かべ)に筋(すぢ)かひを入(い)れることを唱道(しやうだう)した位(くらゐ)のことでそれ以前(いぜん)に別(べつ)に耐震的工夫(たいしんてきくふう)の提案(ていあん)されたことは聞(き)かぬのである...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...さい前(ぜん)から耐らないおかしさをじっと噛み殺していたのだった...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...それがいずれも祖先から伝わった耐風策の有効さを物語るものであった...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...あるいは何万年の水の流れの中に耐えに耐えて...
中井正一 「美学入門」
...もう耐えきれないと思われるような訓練の涯(はて)で...
中井正一 「美学入門」
...居住に耐えなくなったので解職願いを出し...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...耐えられないことだった...
久生十蘭 「金狼」
...ただ非常に忍耐のいる旅です...
久生十蘭 「手紙」
...自分が毎日どんなひどい食べものに耐え...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...おとうさんは、忍耐なさいます...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...このような微分的追究に耐える理性と感覚とを信頼して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或る意味でそれはノルマルな状態だと思わなければ耐えきれない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「世路風塵不耐多...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ぢつと忍び耐へて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...今日の読者にその難渋(なんじゅう)は耐え得ぬことだし...
吉川英治 「三国志」
...私は耐へ難くなつて飛び起きた...
若山牧水 「山寺」
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