...忍耐よりも興奮に依頼した氏は...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...マリアは唯この現世を忍耐して歩いて行つた女人である...
芥川龍之介 「続西方の人」
...耐へがたくなつて座を起ち上らうとすると...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...構造の簡単と物品の丈夫さと耐久力――すくなくとも日本人がそれを取扱う場合――とは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鷹雄は忍耐してなか/\引きあげなかつた...
犬養健 「愚かな父」
...エセックスの手紙によると「思うに彼女はラレイについてはどんな誹謗を聞くにも耐えられないのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その先を読むと衆人に罵倒されて耐へられず...
高田保 「恋文」
...少なくとも人間の経験に耐えることが出来...
戸坂潤 「技術の哲学」
...学術論文は読者に対して一定の理解の努力と忍耐と注意の集中と...
戸坂潤 「思想としての文学」
...人は忍耐をもって武装していなければいけないよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この忍耐だけを説いている」「奴さん...
直木三十五 「南国太平記」
...ベッキイは泣き声を出すまいと耐(こら)えていたので...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...珈琲店 醉月坂を登らんとして渇きに耐へず蹌踉として醉月の扉(どあ)を開けば狼藉たる店の中より破れしレコードは鳴り響き場末の煤ぼけたる電氣の影に貧しき酒瓶の列を立てたり...
萩原朔太郎 「氷島」
...到底耐ったもので無い...
羽志主水 「監獄部屋」
...……要するに俺は屈辱に耐えられぬ人間なんだ...
久生十蘭 「魔都」
...人中に出て活動することに全く耐え得ない程に衰えている健康状態なので...
三好十郎 「俳優への手紙」
...まるで苦しさに耐え兼ねて呻くような声で...
山本周五郎 「柳橋物語」
...はやいかなる陣務にも耐え得べしと...
吉川英治 「新書太閤記」
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