...而もこの世界は疲れ鈍つた自分の心にも猶その本來の美しさを以つて押し迫つて來ることをやめない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...而も更に高い立場の可能を忘れぬやうにしたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...而も今日の比較説話学者は...
高木敏雄 「比較神話学」
...而も今日の前に此手紙の筆者其人がそれを無造作に引裂き糊を附けて疊紙を張つて居るのを物珍らしく見る...
高濱虚子 「俳諧師」
...―――而もそれが短時間のうちに終ったのであるから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...而も空間に於ける四次元として之を空間化す他はないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...而もカントと平行してこの存在論的範疇から出発して直観へ到着することになる...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...而もそれは単なる視覚を超えて直観するものでなければならぬ...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...而も……抵抗、そんなものがどこにあります...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...而も出来るだけ多額の金を...
豊島与志雄 「死の前後」
...而も、人影一つささず、明るいまま静まり返っている...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...而もそれが、敵の兵士とは云いながら、やはり同胞のロシア人なんです...
豊島与志雄 「変な男」
...途切れ途切れの而も曽て考えたこともないような底深い思いに沈み込んでいた...
豊島与志雄 「道連」
...而もこんなに抽象的になつてゐることの一つの理由は...
中原中也 「近時詩壇寸感」
...而もまつたく冷やかな眼であつたから...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...而もこの安全行動は絶対物からは遥かに遠いもので...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...而も他のあるものにとってはこのたった五つの字が存在の全幅にかかわっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...而も文学の諸相をもっとも歴史の土台に深く掘りさげてかき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索