...毎日変った馬――而もそのある物は荒々しい野獣である――にのって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...而も、土より之を作りしと云う、其全躰に於て、毫も不自然の形跡なし...
高木敏雄 「比較神話学」
...而も其の顔は凡べて岡村君の泣いたり笑ったり怒ったりして居る容貌を持ち...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...吾々は現にかくの如き意味に於て永遠にして而も変化し得るものを持っている...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...独自な体系に基いて而も客観的な立場に立つような哲学の叙述はもはや哲学概論というような入門書に止まることは出来ずに...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...而も夫がすでに解決済みの不決定でなくてはならないのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――だがいくら何でも時の検事総長と一弁護士とを単に名前が同じで而もあり振れた小山という名だというだけで...
戸坂潤 「社会時評」
...而も伯は屡々此の両極の垂直を保つの用意を欠けることあるが為に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も事実をいへば閣下の議会に盲従したるもの亦少しとせず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...家長、というのは即ち坂田で、彼は或る意味では凡庸なのだが、或る意味では凡庸の枠縁からはみ出していて、而もそれが、賢愚いずれの方へはみ出しているか見当がつかなかった...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...而も何枚もとれた...
豊島与志雄 「椎の木」
...而も心理的には更に唯物主義的なのが...
豊島与志雄 「猫」
...夢のような而も熱烈な恋に落ちたなんてロマンスもあるそうだよ...
豊島与志雄 「野ざらし」
...而も私の胸の中の最もよき部分に...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...少しの休みもなく而も気長に身仕舞をした...
豊島与志雄 「理想の女」
...而も富永一家は仲基のみでなく...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...而も二度の計畫とも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...天井は思切ツて煤(すゝ)けてゐて、而も低い...
三島霜川 「平民の娘」
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