...耄碌した老人の話は面白い...
...最近、耄碌して物忘れがひどくなった...
...彼は耄碌していても紳士的だ...
...耄碌する前に、旅行に行きたい...
...耄碌しているとは思えないほど元気だ...
...それに知覚も全く魯鈍になって耄碌し...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...「濃度をまちがえるような耄碌(もうろく)はしないつもりじゃが...
海野十三 「大使館の始末機関」
...耄碌(もうろく)の境地も眼前に相見え情なく候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...」すこし耄碌(もうろく)しているらしい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...これは耄碌(もうろく)の姿でないか...
太宰治 「八十八夜」
...彼女は今ほど耄碌(もうろく)してはいなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...僕はもう耄碌しちまって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...……お祖母さんは耄碌してるから...
豊島与志雄 「同胞」
...餘(あん)まり耄碌(まうろく)しちや厭(や)がられあんすかんね」「厭(いや)がられるつてお前(まへ)そんなものぢやないよ...
長塚節 「土」
...是(これ)は耄碌(もうろく)の結果ではない...
夏目漱石 「点頭録」
...だが老いて既に耄碌(もうろく)し...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...自動車か何かに乗った耄碌爺(もうろくおやじ)からわけもわからないことをいっていじめられたいの...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...現に曳かれてゆく耄碌馬(まうろくうま)の手綱を自分が掴んでゐると同様に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...蝋燭のやうにめつきりと耄碌してしまつた私と此の水車小屋の主人であるところの雪太郎と...
牧野信一 「バラルダ物語」
...半ば耄碌(まうろく)しかけてゐる老父は毎日のやうに遠くの町の薬湯へ握り飯を持つて出かけて行つた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...ロダン翁は老齢(とし)の所為(せゐ)で少し日常の事には耄碌(まうろく)の気味だから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...お許の耄碌(もうろく)こそ倖(しあわ)せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...槍を忘れてしまったというほど耄碌(もうろく)していると今聞いたが……)いつまでも頭の隅に気になっている老僧であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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