...假使二其踰レ耄至一レ期...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...この老耄(おいぼれ)が一人でお引き受けいたしていたのでございますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...そんな人間があるとすれば老耄の廃人くらいに考えていた...
大杉栄 「獄中記」
...もうこくりこくりと居睡りを爲始める耄碌爺の心持そつくりだ…………...
薄田泣菫 「喜光寺」
...………自分がいかに老耄(ろうもう)し...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...同宿の老遍路さんが耄碌してゐると思つたのは間違だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...私もちかごろ耄碌したらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...どうやら山頭火耄碌らしいぞ!猫のいやらしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...あの旧弊な老耄(おいぼれ)を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...過日の重態ののち母が急に病み耄(ほ)けて子供らしくなったために私は憚(はばか)るところなくこのように母を愛撫し...
中勘助 「母の死」
...近頃は少し老耄(もうろく)して店の方はあまり構わないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...老耄(らうまう)して起居(たちゐ)も不自由なので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現に曳かれてゆく耄碌馬(まうろくうま)の手綱を自分が掴んでゐると同様に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「そうと思うか」――たとえ老耄(ろうもう)されたとしても...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...算盤(そろばん)に合わない話かわからないほど耄碌(もうろく)いたしてはおりませぬつもりなんで……ヘイ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...老耄(おいぼれ)のヘボ探偵を...
夢野久作 「暗黒公使」
...ふだん耄(ぼけ)ている男に似ず...
吉川英治 「江戸三国志」
...(2)『春曙抄』が安貞二年の奥書きある耄及愚翁本を校訂に用いたということによって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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