...まだ人様(ひとさま)のゐられる前でへどを吐くほど耄碌(まうろく)はしませぬ...
芥川龍之介 「本所両国」
...余り明治大正の間に偉い歌よみが出過ぎた為にそれ等の人人の耄碌(まうろく)したり死んでしまつたりした後(のち)の短歌は月並みになつてしまふかも知れぬ...
芥川龍之介 「又一説?」
...耄碌(もうろく)したと自分ではいいながら...
有島武郎 「或る女」
...耄碌しているお婆さんですから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...耄碌(もうろく)した老人の幻覚であったかも知れぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...」すこし耄碌(もうろく)しているらしい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...式部も耄碌(もうろく)したようだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...不幸が長びいたに過ぎなかつたのだ(彼女の老耄と枝柿との話は哀しい)...
種田山頭火 「行乞記」
...そして同宿の同行は喘息持ちで耄碌してゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...どうやら山頭火耄碌らしいぞ!猫のいやらしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...先生の書斎は耄(ぼ)け切(き)った色で包まれていた...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...しかしその過去は老耄(ろうもう)した過去か...
夏目漱石 「野分」
...何を聞いても応答(うけこたえ)の出来ないほど老耄(もうろく)しておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遊びに耄(ほう)けて先刻(さつき)にから呼ぶをも知らぬか...
樋口一葉 「たけくらべ」
...まだそれほど耄(ぼ)けちあゐねえよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...耄(ぼ)けもせず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...T「老耄れ邪魔すな!」ソレッとばかり一同は嘉助と仲蔵に討って掛かる...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...やくたいもない耄碌(もうろく)をば...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索