...老耄その物が近づいたやうに考へられて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...東片町時代には大分老耄(ろうもう)して居睡(いねむり)ばかりしていたが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...ハハハ……これでもルパンは耄碌したかね...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...富岡鉄斎11・5(夕)画家(ゑかき)仲間の達者人(たつしやじん)といはれた富岡鉄斎翁も近頃大分(だいぶん)耄(ほう)けて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...少し耄けても見えた...
鷹野つぎ 「窓」
...自分でそんな事を言うのは、耄碌の証拠よ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...田舎(いなか)の耄碌(もうろく)医者が昔の恩師と旧友を慕う気持だけで書くのだから...
太宰治 「惜別」
...餘(あん)まり耄碌(まうろく)しちや厭(や)がられあんすかんね」「厭(いや)がられるつてお前(まへ)そんなものぢやないよ...
長塚節 「土」
...老耄(ろうもう)せずに覚えていてくれればいいのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...――親父の源太郎は今こそ老耄(おいぼ)れた顏をして居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたもだいぶ耄碌(もうろく)なすったね...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...書くものだつて、元來、讀者の方が、自分を實質以上、買ひかぶつてゐてくれるに違ひないのだから、いつかへりみられなくなるかも知れないし、自分自身も、老耄の後には、どんな拙惡なものを示して、自分へあいそをつかすやうな日がないとも思はれない...
吉川英治 「折々の記」
...ふりかぶった強刀を老耄(おいぼれ)微塵になれッとばかり斬り下げて来た――その疾風迅雷の早技に間髪を入れる隙もなかったので...
吉川英治 「剣難女難」
...佐渡もすこし耄碌(もうろく)気味な...
吉川英治 「新書太閤記」
...お許の耄碌(もうろく)こそ倖(しあわ)せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはりおぬしもどこか耄碌(もうろく)したのう」「オーッ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここにいなさったのけ」模糊(もこ)として風貌のどこかに耄碌(もうろく)した茶店の老婆が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...耄及愚翁自筆の原本を見なければわからない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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