...二年前にこの老耄(おいぼれ)が...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...そんな人間があるとすれば老耄の廃人くらいに考えていた...
大杉栄 「獄中記」
...老耄せしにも由るべけれど...
大町桂月 「赤城山」
...もうこくりこくりと居睡りを爲始める耄碌爺の心持そつくりだ…………...
薄田泣菫 「喜光寺」
...あなたは耄碌(もうろく)しているんじゃないですか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...たゞ近頃は耄碌(もうろく)してゐて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...私もちかごろ耄碌したらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...之で見ると鈴木総裁も案外耄碌してはいなかったらしい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...だからお父つぁんは耄碌したって云われるんだよ...
豊島与志雄 「黒点」
...老耄(ろうもう)せずに覚えていてくれればいいのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...老耄(おいぼ)れの祈祷はこうだ――気まぐれな廿世紀の守護神が...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...衰耄それも出来かね候而(そろて)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すっかり老耄れたという言葉が...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...あんたなら耄碌(もうろく)もしておるまい...
吉川英治 「平の将門」
...すっかり耄碌(もうろく)してしまって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...槍を忘れてしまったというほど耄碌(もうろく)していると今聞いたが……)いつまでも頭の隅に気になっている老僧であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...途中で振り落すかもしれませんよ」「こんな耄碌馬(もうろくうま)に振り落されてたまるもんか」「乗れますか」「乗れるさ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...老先生もひどく耄碌(もうろく)をしなされたわい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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