...或は脱殼で早老者であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何うも女ってものは老者(としより)の再生(うまれかわり)だぜ...
有島武郎 「かんかん虫」
...今の世は老者なお青年を夢みて...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...而も競争の道はこれ自ら淘汰の法、老者退けられ、羸者(るいしや)倒れ残るものは是れ深く薀蓄するあるの士...
津田左右吉 「史論の流行」
...されど老者の係はらば雙方最も善しとする其結末を來たすべく前後ひとしく顧みむ』 110103 誓約の時にはヂュウスと日神(ヘーリオス)と地神(ゲーア)とに牲を捧ぐる古代の習ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...八追懐は老者無上の慰楽となす所なり...
永井荷風 「桑中喜語」
...皆多くは老者なり...
長塚節 「草津行」
...隨(したが)つて孰(いづ)れの家庭(かてい)に在(あ)つても老者(らうしや)と壯者(さうしや)との間(あひだ)には此(こ)の點(てん)の調和(てうわ)が難事(なんじ)である...
長塚節 「土」
...老者の手をとつて一勢に駆け出した...
牧野信一 「素書」
...果然は一名※(い)また仙猴(せんこう)、その鼻孔天に向う、雨ふる時は長い尾で鼻孔を塞(ふさ)ぐ、群行するに、老者は前に、少者(わかもの)は後にす...
南方熊楠 「十二支考」
...」「爾は老者、時は壮者にとりては無用である...
横光利一 「日輪」
...老者には安んぜられ...
和辻哲郎 「孔子」
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