...彼は老獪な手口で相手を騙した...
...老獪な男性にはひっかからないように気をつけなければ...
...その詐欺師は老獪な手段を使って多くの人をだました...
...今回の事件は、犯人の老獪なやり方が原因だ...
...彼女は老獪な戦術で競争相手を打ち負かした...
...猿沢佐介は困惑と口惜しさを押しかくした老獪な微笑をたたえ...
梅崎春生 「Sの背中」
...いやらしく老獪(ろうかい)な検事との一問一答の内容でありますが...
太宰治 「女の決闘」
...彼等ほど老獪ではなく却って公平である代りに...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...学という言葉がこうして抑々老獪な二義性を有っていることを忘れてはならぬ...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...其の實頗る老獪なる人物なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓋し陰忍老獪にして権謀に富めること二人相同じと為すなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...老獪にして野心深く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それを輔ける・しかつめらしい老獪な上卿・孔叔圉(こうしゆくぎよ)(自分の姉の夫に當る爺さんだが)の下で...
中島敦 「盈虚」
...老獪(らうくわい)な岡つ引に絡(から)んで來られると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...稲の穂の千田(ちた)階(きざ)をなし靡く時唯ならぬかな姥捨の秋山の上まで段々に田が重つてゐてそこへ秋風が吹いて来て稲の穂が縦にさへ一せいに靡く不思議な光景を唯ならぬの一句に抒した測り知れないその老獪さは如何だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...老刑事のネチネチした老獪(ずる)い手段が...
夢野久作 「冗談に殺す」
...そういう古池のぬしみたいな老獪と曲者(くせもの)がそろっているので...
吉川英治 「三国志」
...老獪(ろうかい)なる嘲笑(ちょうしょう)にまぎらわして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...関東(かんとう)の老獪将軍(ろうかいしょうぐん)大御所(おおごしょ)の肝(きも)をしばしば冷(ひ)やした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...長安(ながやす)は老獪(ろうかい)な弁舌(べんぜつ)で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...老獪(ろうかい)徳川家康に座を譲らせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼくなどは、老獪である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...良兼などという老獪以上に...
吉川英治 「平の将門」
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