...大きな老木を頂に持つ大きな塚があるのに気がついた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...噴泉を瀧にたらして、小池あり、藤棚あり、種々の老木あり...
大町桂月 「春の郊外」
...竹柏(なぎ)の老木(おいき)は...
薄田淳介 「白羊宮」
...門の中には禿(ち)びて枝の踊っているような松の老木があり...
田中貢太郎 「春心」
...堀川の岸に並び立つ柳の老木は京都固有の薄暗い人家の戸口に落葉の雨を降らせてゐた...
永井荷風 「十年振」
...老木屋の隱居が、何も彼も取上げられた上、斯んなところに押込隱居をさせられて、味噌を嘗(な)めて粥(かゆ)を啜(すゝ)つて居るのですもの」「――」「足腰の達者な私は、時々は麻布の親類へ行つて、うまい物も喰べさして貰ひますが、身體の不自由の爺さんは、家の中を歩くのが精一杯で」お妻の言葉には容易ならぬ暗示があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何んと言つても老木屋の先代の主人ぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その老木の大枝の上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今彼は自然に此老木の下に立つた...
平出修 「夜烏」
...この老木はまだ少しづつ大きくなつてゐるのだらうか? ……あの部屋で私の書いた小説に出てくる私の少年時代の戀人は...
堀辰雄 「生者と死者」
...崖に逆つて幹を跼めてゐる柏の老木はヨセミテの奇岩にも似た...
牧野信一 「籔のほとり」
...桑の老木が見える処へは横路でも何でもかまわず這入って行って貪(むさぼ)られるだけ貪った...
正岡子規 「くだもの」
...梅の老木があつて滿開だつたが...
室生犀星 「京洛日記」
...杉の老木ありて柵を繞(めぐら)せり...
柳田國男 「地名の研究」
...幾抱(いくかか)えあるかわからないような老木(ろうぼく)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...老木の梢に梟の声を聴き...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...形の變つた巨大な老木ばかりであつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...更らに老木が多い...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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