...おどろおどろしい館が取り囲む楢の老木から突き出しているのが見て取れる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...周囲が老木の開けた芝地だった...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...丁度其の傍(そば)にある朽ちかけた柳の老木(おいき)が...
永井荷風 「狐」
...日本人が昔から不朽なる光榮の象徴とした「松の老木(おいき)」よりも...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...これが反つて老木屋の手堅さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屋號の老木屋といふのを生んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老木屋の外廻りを調べて見ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...谷の老木のいへることあり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...口碑から云へば百五十年以上の老木である...
平出修 「夜烏」
...この老木はまだ少しづつ大きくなつてゐるのだらうか? ……あの部屋で私の書いた小説に出てくる私の少年時代の戀人は...
堀辰雄 「生者と死者」
...楠の老木は嘗(か)つて見たことがある...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...槙や海棠の老木が折重つてゐる門の傍らに土蔵の白壁が見えた...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...桑の老木が見える処へは横路でも何でもかまわず這入って行って貪(むさぼ)られるだけ貪った...
正岡子規 「くだもの」
...梅の老木があつて滿開だつたが...
室生犀星 「京洛日記」
...枯れ衰えた老木の気位の高い意地をみるようだった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...茂つた老木の枝には...
若山牧水 「樹木とその葉」
...大きくはないが古びながらに美しいお宮は見事な老木の杉木立のうす暗いなかに在つた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
...形の変った巨大な老木ばかりであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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