...春は唯この一ともとに雑沓するという老木の枝垂(しだ)れ桜は葉も落ちて...
岩本素白 「六日月」
...ただ短兵急に功を急いで一時に根こそぎ老木を伐採したために不測の洪水を汎濫し...
内田魯庵 「四十年前」
...世界で一番古いだろうと言われる老木が立っている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それも長い間家のために役立つてくれた老木であつてみれば...
薄田泣菫 「独楽園」
...月桂樹の老木が円天井を衝かんばかりに蓊鬱(おううつ)とした葉を繁らせて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...馬場美濃守以来という老木を...
中里介山 「大菩薩峠」
...老木屋の家の中から外へかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老木の梅の根元に案内しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それに月の良い晩は白梅の精が出るといふ位の老木で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭にある海棠の老木が花盛りだつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...道の上に傘のやうに腕を伸してゐる老木の(何の木か知らないが)枝に...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...子供ごころにも白一といろの世界の中におもしろい枝振りを見せてゐるこの墨絵のやうな老木を...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...梅の老木があつて滿開だつたが...
室生犀星 「京洛日記」
...檜は老木であったが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...老木数株の紅葉を眺めて...
山本笑月 「明治世相百話」
...形の變つた巨大な老木ばかりであつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...をり/\輝くばかりの楓の老木の紅葉してゐるのを見た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
......
若山牧水 「みなかみ紀行」
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