...松井佐渡守の老巧さ加減は推察できることと思ひます...
薄田泣菫 「小壺狩」
...さすがに老巧だと思つた...
田山録弥 「三月の創作」
...中止(や)めるは老巧者(くろと)」ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...気負いと老巧なのを三人つけていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこでかなり正確な数理と、着実とを以て、諄々(じゅんじゅん)と話しつつあるにかかわらず、七兵衛の頭におのずから熱を伝え、実際的に信頼のできる根拠があるだけに、七兵衛のロマン味をも刺戟すること一方ではないと見え、老巧な七兵衛が、海を説かれて、少年のような興味を植えつけられて、勇みをなした有様が、瞭々としてわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこは老巧なみその浦のなめ六が...
中里介山 「大菩薩峠」
...テレフンケンのメンゲルベルクの老巧さを第一とするだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...さけがに老巧(らうかう)な物の考へやうをします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに老巧な御用聞の気を挫(くじ)いたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其處を一つ/\見張らせるんだ」「成程ね」今まで熊井熊五郎を追廻した老巧(らうこう)の御用聞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次を一敵國にしてゐる老巧な御用聞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...故に老巧な治部太夫は...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...年に似げなき老巧である...
吉川英治 「折々の記」
...戦(いくさ)に老巧な重臣たちも...
吉川英治 「新書太閤記」
...玄蕃允の才略が老巧の将とちがって...
吉川英治 「新書太閤記」
...奮(ふる)えや、者ども」さすがに、かれも、老巧の武門だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...座中の老巧な智将たちも...
吉川英治 「新書太閤記」
...吉次はその道の老巧だった...
吉川英治 「源頼朝」
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