...ともかくも世界滅亡のカタクリズムを表現しようと試みた努力の中にはさすがにこの作者の老巧さの片影を認めることもできないことはないようである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...そういう時には最も老巧な猟人といえども一言もない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これも相当の老巧な筆で...
中里介山 「大菩薩峠」
...老巧の年寄も及ばない行末の心配まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...申分なく老巧な選手で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...さけがに老巧(らうかう)な物の考へやうをします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに老巧な御用聞の気を挫(くじ)いたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堀周吉は老巧な用人らしく口を緘(つぐ)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老巧練達な五十年輩の武家を蟲のやうに殺した手際は容易ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お調べはなるべく二三日経ってからの方が宜かろうと――先生は仰(おっ)しゃいましたが」中年者の老巧らしい看護婦は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...それが老巧の粟生氏の技倆を以ってしてもナカナカ翁の指南通りに出来ないので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...徐晃などの老巧な諸大将がそれを輔佐し...
吉川英治 「三国志」
...佐久間の老巧ですら...
吉川英治 「新書太閤記」
...余りに彼が百戦の老巧だけに...
吉川英治 「新書太閤記」
...(一益ともあろう老巧(ろうこう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...老巧な詭計(きけい)にかかるな」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...「老巧の言も聞けよ」と内藤四郎左(ないとうしろうざ)と高木主人(たかぎもんど)の...
吉川英治 「新書太閤記」
...国香や良兼たちの老巧な態度に見られる...
吉川英治 「平の将門」
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