...何処か見覚えのある老尼だつた...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...梅を探りて病める老尼に二三言大正七年? 或は七年以前なるべし...
高浜虚子 「五百句」
...くづをれて団扇(うちわ)づかひの老尼かな昭和二年 老人会...
高浜虚子 「五百句」
...辺鄙の老尼竜顔に咫尺すること其益無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...そこのあるじは老尼だが...
田山花袋 「道綱の母」
...かの女は佛間に向うむきに坐つて讀經してゐる老尼の方に目を遣らずにはゐられなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...老尼の住んでいる庵(いおり)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで若い老尼は全く立ちすくみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...作り声ではない、ほんとうに疲れきってもいるし、飢えきってもいるし、或いは疲労以上の、飢餓以上の、瀕死(ひんし)の境にいるのではないかとさえ見られるのですから、老尼にも一点、憐憫(れんびん)の心が起ってみると、恐怖心の大半が逃げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...老尼がお給仕に立つと...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いし恋いしがかのてそろ枕屏風(まくらびょうぶ)にかたよけて物語りは限りなや忍踊りを一踊り若々しい老尼は...
中里介山 「大菩薩峠」
...年はよれどもまだ気がわこて若いあねごのそばがよい水々しい老尼は...
中里介山 「大菩薩峠」
...老尼君のためにだけはうれしいことと見えても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...耳の遠い老尼はそばの者に聞き返して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...老尼の物語を聞いて気の毒がって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...老尼の小さい体の行く先を見ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの老尼が丹精して摘(つ)んだものを……」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...老尼のほうは、白練(しろねり)の絹の頭巾をかぶり、これも竹箒を手にして、「……ほ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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