...加賀の赤絵の金々たるものなれども...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...来る度にお金々々なんだから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...けれどもお前もだんだん、そんなつもりばかりで私に長い間依頼していたのではなかったろう」そういうと、女はそれに何といって応(こた)えたらいいかと、ちょっと考えているようであったが、「そない金々て、お金のことをいわんとおいとくれやす」と、また口を突いていった...
近松秋江 「狂乱」
...お前さんはよく金々と言いなさる...
中里介山 「大菩薩峠」
...――金々隱す場所は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな金々した帶は締めねえ」「?」「殘るのは近頃流行(はや)る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ほゝう、材木の方をおやりになつてゐるンですか?」「役人をやめて、友人の仕事を手伝つてゐるンですが、資金関係と、統制で、いまのところ、手も足も出ないンです」「統制々々、税金々々で、どうも、我々の仕事はうまく滑り出す事が出来ません...
林芙美子 「浮雲」
...借金々々で身動きがつかない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...町々で貯金々々の演説があるのださうで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鷹揚に構へてゐてこそ、人間の価値は自づと知れるものだて……」「あたしだつて、朝倉の親戚に……あそこの奴等だつて、実にもう何とも彼とも云ひやうもない我利々々亡者ばかりで、金々ツて、厭になつてしまふ...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...「お母さんは又金々ばかり云うて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...二言目には金々と言つてゐるんだけど...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...金々と云っている程...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...そういう大人達はまた、明けても暮れても、金々々と、金のことばかりいってるし、仕事仕事と、人間のくせに仕事にばかり追われている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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