...「老婢(ばあ)さんは?」「お老婢さんもただ今自分の家にいったとかでいませんです」芸者(おんな)は...
近松秋江 「うつり香」
...それで柳沢の家を覗いて見ると老婢(ばあさん)が一人留守をしていて柳沢はいない...
近松秋江 「うつり香」
...すると柳沢は階下(した)の茶の間で老婢(ばあさん)に給侍(きゅうじ)をさせながら御飯を食べていたが...
近松秋江 「うつり香」
...お秋の代りに物靜かな老婢が廊下を歩いて來て...
近松秋江 「箱根の山々」
...」人柄さうな老婢は忠實にさういつて...
近松秋江 「箱根の山々」
...菊水の老婢(ばあさん)を連れて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...彼女は郷里の父の家に前後十五年近く勤めた老婢(ろうひ)である...
寺田寅彦 「備忘録」
...七大罪を犯した者のように醜いとジャンナン家の老婢(ろうひ)が言っていたあの検事さんか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老婢(ろうひ)と話をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...家の鍵(かぎ)をもってる老婢(ろうひ)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...君も老婢もしきりに心配したが...
豊島与志雄 「父の形見」
...それにしても、中心からそれたつまらないことが、なんと鮮明に浮んできたことか、仔猫だとか、綾子と山吹だとか、老婢たちだとか、なおその他のいろんなものまで、湖面の鏡に映った...
豊島与志雄 「山吹の花」
...長年使い馴(な)れた老婢がその頃西班牙風邪(スペインかぜ)とやら称(とな)えた感冒に罹(かか)って死んだ...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...われ大正当今の世における新しき婦人の為す所を見て翻(ひるがえ)つてわが老婢しんの生涯を思へば...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...屋形は建(たち)が低く、家の外観は普通の哥薩克の住居と同じで、居間はただ一つきりであつたが、主人(あるじ)夫妻に、老婢と、選り抜きの郎党十人ばかりの者が身をおくだけの余地はあつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...木の器を拭いてゐる老婢に向つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...老婢(ろうひ)一人を使うことにした...
森鴎外 「魚玄機」
...母と老婢ともまた屹度(きつと)この哀れむべき娘のことに就いて...
若山牧水 「姉妹」
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