...老ゆる事なき人生至奧の鐘の聲の事になる...
石川啄木 「雲は天才である」
...彼の老ゆることなき空の色に吸ひ取られた様で...
石川啄木 「鳥影」
...彼の老ゆることなき空の色に吸ひ取られた樣で...
石川啄木 「鳥影」
...銀漢(ぎんかん)や吾(わ)に老ゆといふ言葉聞く自分も若いつもりではいるがしかし齢(とし)は争えないもので...
高浜虚子 「俳句への道」
...別に老ゆるとかいふことはない筈である...
田山録弥 「正宗君について」
...人は老ゆるが自然はよみがえる...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...老ゆれども水師のほとり空しくも殘り留ることあらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...影ものいはじ水去りていつしか老ゆる花の面うつらふ色を眺めては思やいかに夕まぐれ...
土井晩翠 「天地有情」
...余既に病み夙(つと)に老ゆ...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...この時の彼には徒(いたず)らに老ゆるという結果より外に何物をも持ち来(きた)さないように見えた...
夏目漱石 「道草」
...自分は果してどうして老ゆるのだろうかと考えた...
夏目漱石 「道草」
...これまた麒麟(きりん)老ゆるも駑馬(どば)に劣るに至らざる工夫(くふう)...
新渡戸稲造 「自警録」
...麒麟も老ゆれば駑馬に劣るといふ譬のあることをお忘れなさいますな...
牧野信一 「悲しき項羽」
...俚謡にも「枯れて落ちても二人(ふたり)づれ」とあるようにこれを友白髪(ともしらが)まで偕(とも)に老ゆる一の夫婦...
牧野富太郎 「植物記」
...『本草綱目』に※は胡地の野犬状狐に似て黒く身長七尺頭に一角あり老ゆれば鱗あり能(よ)く虎豹蛟竜銅鉄を食う猟人またこれを畏るとある...
南方熊楠 「十二支考」
...老ゆればとて黒田宗円...
吉川英治 「黒田如水」
...海の外よ」「老ゆれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...病父、年毎に容体老ゆ...
吉川英治 「年譜」
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