...未來を翹望することにのみ生きて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私達凡ての翹望(ぎょうぼう)する文化は成り立つであろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...どちらも新生活の翹望者(げうばうしや)たる点において同じである...
薄田泣菫 「茶話」
...翹望だとも云える...
豊島与志雄 「故郷」
...一身の力をしぼって太陽を翹望(ぎょうぼう)していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...諸国民や諸民族の親和にたいする敬虔(けいけん)な翹望(ぎょうぼう)――それをこれらの青年らは何たる盲目な暴戻(ぼうれい)さをもって冒涜(ぼうとく)してることだろう! われわれが征服したあの怪物を愛惜し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種のスリルと飛躍とを持つ勇敢な行動性への翹望とも見られる...
豊島与志雄 「風俗時評」
...かかる翹望が窒息しない間は...
豊島与志雄 「風俗時評」
...内心の翹望や憤激や情熱をにじみ出させる...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...読書階級の翹望(ぎょうぼう)を満す喜びの泉となるだろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...その新しい・きびしいものへの翹望(ぎょうぼう)は...
中島敦 「環礁」
...其の新しい・きびしいものへの翹望は...
中島敦 「環礁」
...緊張せる生活はその自然的な補いとして創造、争闘の緊張、翹望を持つ――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...とそれを翹望してゐた間は可成り長かつたが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...そのようなものでなければならないという翹望も明瞭に自覚されているのである...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...これまで秀之進が翹望(ぎょうぼう)していた気持からすると迂遠(うえん)きわまるはなしだ...
山本周五郎 「新潮記」
...万人の翹望(ぎょうぼう)する上流階級の特権なるものは皆この悪魔道に関する特権に外ならず...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...明け暮れ翹望(ぎょうぼう)し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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