...之に反して「成長の慾望」は未來に對する翹望である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...我等が現實の世界に於いて喜悲し翹望し追求し努力するあらゆる體驗は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我々のただ夢のようなる翹望(ぎょうぼう)と申すべきでありましょう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...たとえ夢想され翹望されたことはあっても...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...翹望である以上、固より、対象として「自由」を持つものではあるが、かかる「自由」は、本来、生活それ自身と合体しているものであり、謂わば、生活が本能的に持っている一面である...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...かかる翹望が窒息しない間は...
豊島与志雄 「風俗時評」
...新しい礼儀作法への翹望が...
豊島与志雄 「風俗時評」
...中に盛られてる作者の生活的翹望から来る...
豊島与志雄 「文学以前」
...内心の翹望や憤激や情熱をにじみ出させる...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...読書階級の翹望(ぎょうぼう)を満す喜びの泉となるだろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...其の新しい・きびしいものへの翹望は...
中島敦 「環礁」
...新しい恋愛がどことなし人々の心に翹望されていることは感じられる...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...文学の大衆性への翹望などというものから湧いている気持ではなくて...
宮本百合子 「おのずから低きに」
...そのようなものでなければならないという翹望も明瞭に自覚されているのである...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...プロレタリア技術発展への翹望...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...更により多くその未来を翹望する...
室生犀星 「愛の詩集」
...これまで秀之進が翹望(ぎょうぼう)していた気持からすると迂遠(うえん)きわまるはなしだ...
山本周五郎 「新潮記」
...社会組織を翹望(ぎょうぼう)する維新の革命を生んだ事実は...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
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