...南欧の地を風靡(ふうび)したるフェリイブル詩社の翹楚(ぎようそ)なり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...何だか自分でもはっきりしないものを翹望(ぎょうぼう)して旅をつづけて来た流人達は...
谷譲次 「踊る地平線」
...諸国民や諸民族の親和にたいする敬虔(けいけん)な翹望(ぎょうぼう)――それをこれらの青年らは何たる盲目な暴戻(ぼうれい)さをもって冒涜(ぼうとく)してることだろう! われわれが征服したあの怪物を愛惜し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...連翹(れんげう)が上から差しのぞいて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翹望(ぎょうぼう)を持つ――女達が風呂に出はらった後の昼間の女給部屋で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...緊張せる生活はその自然的な補いとして創造、争闘の緊張、翹望を持つ――...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...中には数個を黄金(ブンブン)虫が翹音を立てゝゐた...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...今をさかりの花蘇枋(はなすおう)や粉米桜(こごめざくら)や連翹(れんぎょう)や金雀枝(えにしだ)や辛夷(こぶし)や白木蓮の枝々を透してキラキラ朝日がかがやきそめてきていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...更により多くその未来を翹望する...
室生犀星 「愛の詩集」
...道翹(どうぎょう)という僧が出迎えて...
森鴎外 「寒山拾得」
...道翹(だうげう)は身(み)を屈(かゞ)めて石疊(いしだゝみ)の上(うへ)の虎(とら)の足跡(あしあと)を指(ゆび)さした...
森鴎外 「寒山拾得」
...多く緑翹と語った...
森鴎外 「魚玄機」
...温言を以て緑翹を賺(すか)す陳の声が歴々として耳に響くようにも思われて来る...
森鴎外 「魚玄機」
...――――――――――――――――――――玄機の緑翹を殺したことは...
森鴎外 「魚玄機」
...明け暮れ翹望(ぎょうぼう)し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...このような文化生活を翹望(ぎょうぼう)することは空中の楼閣にも比すべき幻想として一笑に附せられるでしょう...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...縁の傍らの連翹(れんぎょう)や山吹の花が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...紅梅だの連翹(れんぎょう)だの...
吉川英治 「柳生月影抄」
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