例文・使い方一覧でみる「翳」の意味


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...小使が火を入れたばかりの火鉢の上に(かざ)した...   小使が火を入れたばかりの火鉢の上に翳したの読み方
石川啄木 「道」

...その扇面を顔のあたりに(かざ)して歩いていた...   その扇面を顔のあたりに翳して歩いていたの読み方
海野十三 「雷」

...風の中で息をするために鼻と口とに手をす...   風の中で息をするために鼻と口とに手を翳すの読み方
江南文三 「佐渡が島のこと」

...じいっとみているとこっちの眼のまえがもやもやと(かげ)って来るようでその人の身のまわりにだけ霞(かすみ)がたなびいているようにおもえる...   じいっとみているとこっちの眼のまえがもやもやと翳って来るようでその人の身のまわりにだけ霞がたなびいているようにおもえるの読み方
谷崎潤一郎 「蘆刈」

...裂(さ)き竹(だけ)を格子(かうし)の目(め)に編(あ)んでいゝ加減(かげん)の大(おほ)きさに成(な)るとぐるりと四方(はう)を一つに纏(まと)めて括(くゝ)つた花籠(はなかご)も二つ(かざ)された...   裂き竹を格子の目に編んでいゝ加減の大きさに成るとぐるりと四方を一つに纏めて括つた花籠も二つ翳されたの読み方
長塚節 「土」

...彼(かれ)は落葉(おちば)を攫(つか)んでは竈(かまど)の口(くち)に投(とう)じてぼうぼうと燃(も)えあがる焔(ほのほ)に手(て)を(かざ)した...   彼は落葉を攫んでは竈の口に投じてぼうぼうと燃えあがる焔に手を翳したの読み方
長塚節 「土」

...さうして此(この)変化は既に独逸が真向(まつかう)に振り(かざ)してゐる軍国主義の勝利と見るより外に仕方がない...   さうして此変化は既に独逸が真向に振り翳してゐる軍国主義の勝利と見るより外に仕方がないの読み方
夏目漱石 「点頭録」

...大尉が劒をして先頭に立つて渡つた...   大尉が劒を翳して先頭に立つて渡つたの読み方
長谷川時雨 「日本橋あたり」

...陽の(かげ)ってゆく田舎路(いなかみち)を歩いて行く...   陽の翳ってゆく田舎路を歩いて行くの読み方
原民喜 「苦しく美しき夏」

...さきほどまで静まっていた空気のなかにどす黒い(かげ)りが差すと...   さきほどまで静まっていた空気のなかにどす黒い翳りが差すとの読み方
原民喜 「死のなかの風景」

...銃士は感情のの差さぬ冷静な面持で...   銃士は感情の翳の差さぬ冷静な面持での読み方
久生十蘭 「魔都」

...その長い影でドニェープルをさうとするが...   その長い影でドニェープルを翳さうとするがの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」

...(一八一五年)*無限な静寂の(かげ)...   *無限な静寂の翳の読み方
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」

...何か性格に陰ができてきて...   何か性格に陰翳ができてきての読み方
堀辰雄 「若菜の卷など」

...水洗便所と昔乍らの厠とを比較云々された谷崎潤一郎氏の「陰礼讃」を引用するまでもあるまい...   水洗便所と昔乍らの厠とを比較云々された谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」を引用するまでもあるまいの読み方
正岡容 「寄席風流」

...地下室の酒場らしい濃厚な陰がなさすぎる...   地下室の酒場らしい濃厚な陰翳がなさすぎるの読み方
宮本百合子 「印象」

...参戸川は両手を火鉢に(かざ)して...   参戸川は両手を火鉢に翳しての読み方
森鴎外 「独身」

...口のはたに(かざ)して...   口のはたに翳しての読み方
吉川英治 「親鸞」

「翳」の読みかた

「翳」の書き方・書き順

いろんなフォントで「翳」

「翳」の英語の意味

「なんとか翳」の一覧  


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生残り   高くて大きい   下される  

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