...從つてその藝術品は客觀的にも(翫賞する者にも)亦藝術品としての意義を有する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...換言すれば翫賞者は藝術家の世界に同化することが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...詩人も未だ説き及ぼさゞる言語道斷の妙趣を翫賞し得可し...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...詩人も未だ説き及ぼさざる言語道断の妙趣を翫賞(がんしよう)し得可し...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...實際的に非ずして翫賞的也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...」「すると芸術を翫賞するのには...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...もっとも今日と昔とでは啼きごえの聴き分け方や翫賞(がんしょう)法が幾分異なるらしいけれどもまず今日の例をもって話せばケッキョ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...私の額(ひたえ)の触覚は丁度舌が微細な料理の味はひを翫賞するやうに...
谷崎潤一郎 「Dream Tales」
...芸術が公衆的翫賞に供せられずして私人的であるために小規模のものとなり...
津田左右吉 「偶言」
...骨董(こっとう)趣味とは主として古美術品の翫賞(がんしょう)に関して現われる一種の不純な趣味であって...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...ある意味において陶器の翫賞(がんしょう)はエロチシズムの一変形であるのかもしれない...
寺田寅彦 「青磁のモンタージュ」
...美術品を研究翫賞せんとする...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...文字の素養がなくとも誠実な感情を有(いう)してゐる以上は(又如何(いか)に高等な翫賞(くわんしやう)家でも此(この)誠実な感情を離れて翫賞の出来ないのは無論であるが)誰でも中佐があんな詩を作らずに黙つて閉塞船で死んで呉(く)れたならと思ふだらう...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...無論自分の翫賞のためのみではなく...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...集に載する所の「都下盛翫賞牽牛花...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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いわれ因縁 問うに落ちず語るに落ちる 全力で
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