...小学校で少しばかり習い覚えた文字すら忘れがちになるのに...
有島武郎 「星座」
...そこまで習いこんでこそ師となり弟子ともなった深さがあるのではなかろうか...
上村松園 「三人の師」
...――」と礼法全書で習いおぼえた口上を述べ...
太宰治 「佳日」
...いったい妙子は、人形の製作をし、舞を習い、洋裁を稽古(けいこ)する、と云った風に多方面の仕事を持っており、姉妹達の誰よりも社会の各層に接触するので、自然それだけ下情にも通じ、一番末の妹の癖に一番世間を知っているのであるが、幾らかそれを自慢する風があって、ややもすると幸子や雪子をお嬢さん扱いするのを、今迄(まで)は一種の愛嬌(あいきょう)としてほほ笑ましく見過していたのだけれども、こうなって来ては幸子も捨てて置けない気がした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...英語を習い始めてから学校で「ユニオンの第四読本」などを教わっているうちに...
辻潤 「自分だけの世界」
...」習いたての自転車の爽快さと便利さと楽しさとを...
豊島与志雄 「楊先生」
...光明(こうみょう)を求めて進むのを習いとするが...
中里介山 「大菩薩峠」
...多くは倒(サカサ)にして埋めるのが習いとなっていた...
中山太郎 「屍体と民俗」
...手習いの手本にしようなどと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妹は築地のサンマー夫人のところへ会話を習いにいったりして...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...水夫全体の力と小倉との力は水夫見習いを...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...習いおぼえた槍術(そうじゅつ)を役立てようと云うのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...見習いの前座までが思わず釣り込まれて笑い出してしまった...
正岡容 「圓太郎馬車」
...私はおハナを習いました...
松永延造 「職工と微笑」
...満つれば欠くる世の習いとか...
夢野久作 「名娼満月」
...さる手書(てがき)の「古今和歌集」をお手本として手習いしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで一つ覚えて行く」李逵は空(あ)いている一つの机に向って本気で手習いをし始めた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...よほど茶道もお花もお習いになったのでしょう」「うそを申せ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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