...即時に羹(あつもの)となしてあたへける...
芥川龍之介 「案頭の書」
...羊羹(ようかん)のミイラのような洗たくせっけんもある...
芥川龍之介 「水の三日」
...羊羹色もところ斑らになつた古ソフトを被つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...羊羹色(ようかんいろ)になった黒セルの夏服...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...紙包みの代りに羊羹の入つた菓子器を持ち出して...
薄田泣菫 「茶話」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...みんなで山鳥の羹(あつもの)を拵(こしら)えて食った...
夏目漱石 「永日小品」
...余は別段の返事もせず羊羹を見ていた...
夏目漱石 「草枕」
...喰い詰め者らしく何時までも羊羹(やうかん)色の紋附は變な裝束だな」「それは仕事着だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羊羹色の紋付がないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五十年輩の羊羹(やうかん)色の羽織と共に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少々ゆるすぎる羊羹色のフロックコートを著(き)ており...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...カステラの間に白い羊羹を挿んだ...
古川緑波 「甘話休題」
...梅羊羹(うめようかん)は裏漉にしたのを葛(くず)とゼラチンで寄せたのです」玉江嬢「梅のお菓子では山形の熨斗梅(のしうめ)と甘露梅(かんろうめ)が結構ですね...
村井弦斎 「食道楽」
...食則覩堯於羹」に取つたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...所謂「羊羹(ようかん)」と「金米糖(こんぺいとう)」とである...
森鴎外 「雁」
...」寧国寺さんは羊羹を食べて茶を喫(の)みながら...
森鴎外 「独身」
...重ねた手のひらへ羊羹を受けて直ぐ俯向いてしまったが...
矢田津世子 「父」
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