...羊羹(ようかん)色した紋付(もんつき)を羽織って...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...羊羹(砂糖と豆とで出来た菓子)を一箱持ってやって来て...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...羊羹(ようかん)が並んでいる...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そのくらいはまだよいとして弟子共が持って来る中元や歳暮(せいぼ)の付け届け等にまで干渉(かんしょう)し少しでも多いことを希望して暗々裡(あんあんり)にその意を諷(ふう)すること執拗(しつよう)を極めたある時盲人の弟子があり家貧しき故に月々の謝礼も滞(とどこお)りがちであったが中元に付け届けをすることが出来ず心ばかりに白仙羹(はくせんこう)をひと折買って来て情を佐助に訴え...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...母へ羊羹を一折買い...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...のみならず青磁の皿に盛られた青い煉羊羹は...
夏目漱石 「草枕」
...こっちが恨めしいくらいだ」「迷亭はあの時分から法螺吹(ほらふき)だったな」と主人は羊羹(ようかん)を食い了(おわ)って再び二人の話の中に割り込んで来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「身扮(みなり)は」「羊羹色(やうかんいろ)のひどい紋附(もんつき)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羊羹色の紋付がないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腐った羊羹どころか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこの机の上に置いてあったお六の煉羊羹で結いやがったろう可哀想に」「お六やお六や...
正岡容 「寄席」
...青森の林檎羊羹(りんごようかん)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...第四十三鮪(まぐろ)飯は西洋のカレー料理に似たものですがこれは羊羹(ようかん)のような鮪の上肉を使わなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...それに羊羹などが添えられてあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...そして鉢の羊羹をひと切れ取って敷居へ手をついている福へ...
矢田津世子 「父」
...骨羹(こっかん)なぞいう上等の滋養分を与えながら...
夢野久作 「狂人は笑う」
...彼女が来てから間もなく倉屋の黒羊羹(くろようかん)を沢山(たくさん)に持って病院に挨拶に来た...
夢野久作 「少女地獄」
...【映画】 正木博士は羊羹(ようかん)色の紋付羽織...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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