...二十春三郎は體の羸弱なのに拘らず今迄餘り病氣にはかゝらなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...もともと神経が羸弱(るいじゃく)で...
太宰治 「新ハムレット」
...我大日本の国体は此の如き羸弱なるものに非ず...
津田左右吉 「史論の流行」
...乾枯(ひから)びた薔薇(ばら)などを口實(いひわけ)ほどに取散(とりち)らして貧羸(みすぼ)らしう飾(かざ)った店附(みせつき)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...ただ光榮を羸(か)ち得まし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わが老健(すこやか)を鼻にかけて今世(いまどき)の若者の羸弱(よわき)をあざけり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
......
永井荷風 「向嶋」
...臥シテ聴ク羸馬(るいば)ノ残蔬(ざんそ)ヲ(か)ムトイフトコロコレナリ...
永井荷風 「向嶋」
......
長塚節 「土」
...只羸弱の病者に莅む時といへどもいくばくも異る處なきが如きものあるを憾みとすることなきにあらずすこやかにありける人は心強し病みつゝあれば我は泣きけり三病院の一室にこもりける程は心に惱むことおほくいできて自らもまなこの窪めるを覺ゆるまでに成りたれば...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...如何に民羸の甚しく人心の険悪なるかを語つてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...羸弱(るゐじやく)なら羸弱(るゐじやく)なりに...
夏目漱石 「点頭録」
...――私達はK自身の羸ち得た或る幸福に就いて...
南部修太郎 「霧の夜に」
...もし予にして羸弱(るいじゃく)にして...
野中到 「寒中滞岳記」
...ともあれ彼女たちは幸運を羸(か)ち得たのである...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...生来羸弱(るいじゃく)な...
久生十蘭 「金狼」
...そして孤となり羸弱(るいじゃく)な生まれであったが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...智馬をして空しく無識の販馬商(うまうり)の鞍下に羸死(つかれし)せしめぬよう冀望(きぼう)を述べてこの章を終結する...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索