...人助けの爲めだと云つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お慈悲深い仏様さへ手の届かなかつた売僧(まいす)を一人助けた上に...
薄田泣菫 「茶話」
...人助けのためにも覚えてをきたいと思つた...
種田山頭火 「行乞記」
...人助けをなさる果報を...
中里介山 「大菩薩峠」
...手前の方は人助けになるか知れねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この仕事は人助けのためだから」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...人助けになりますよ」「はいはい」「大旦那様は旅においでになったそうですねえ」「ええ」「いつごろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は、これはたしかに福松への授かり物で、本来は、代官の胡見沢(くるみざわ)が百姓をしぼって淫婦お蘭に入れ揚げた金だから、それが偶然の機会で福松の手に落ちたのは、すなわち授かり物であって、お金のためから言っても、淫婦の手に渡って湯水のように使われるよりは、福松の手に使われた方が有利にもなり、人助けにもなる、ほかへはドコへ持って行き場のない金、つまり天の与うる物を取らざれば、わざわいその身に及ぶというようなことを説いて――それは寧(むし)ろ福松の最初からの口伝(くでん)のようなものですけれども、それを繰返して述べて、福松に渡そうとすると、福松がそれを押し返して、なるほど、それはそうに違いないでしょう、わたしとしても、自分が汗水で儲(もう)けた金とは思わないけれども、それにしても馬鹿正直に届ける必要のないお金、もとへ返す便りもないし、もとへ返すよりは、こちらで有効につかった方が、身のためにも、人のためにもなるというもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは人助けとかいった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「お蔭で人一人助けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惡事を働いて人助けをするなんてのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人助けのためと思いまして」「…………」人助けのために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諸人助けのために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人助けのために思い切って申上げましょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな話なら御免蒙るぜ八」「でも人助けになるぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は飛んだ人助けをしたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口をきいてやろうかな』『人助けだ』『どれ』一学は立って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...しッかりしてくれ!」辛くも投げた人助けの捕縄(とりなわ)で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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