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伊良子清白 「孔雀船」
...そこで羮(あつもの)を獻ろうとして青菜を採(つ)んでいる時に...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...蒼求の火といふのは、祇園社に大晦日の宵から元朝寅の刻へかけて行ふ削掛の神事に、一切の凶惡を除祓ふために、この削掛の火を參詣の人が蒼求(不祥を除く草にて火繩のごとく作りたるもの)に移して、その火を消さぬやうに持つて皈つて、元朝の羮を炊ぐ...
竹久夢二 「砂がき」
...昨夜江頭(こうとう)碧波(へきは)を湧かす満船都(すべ)て相公の※(しお)を載す雖然(たとい)羮(こう)を調(ととの)うるの用をなすことを要するも未だ必ずしも羮を調(ととの)うるに許多(おおき)を用いず秋壑はそれを聞いて...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...名物小城羊羮、頗る美人のおかみさんのゐる店があつて、羊羮よりもいゝさうな!三月十三日曇、晴れて風が強くなつた、行程六里、途中行乞、再び武雄町泊、竹屋といふ新宿(三〇・下)同宿は若い誓願寺さん、感情家らしかつた、法華宗にはふさはしいものがあつた...
種田山頭火 「行乞記」
...五橋羊羮(岩国名物と自称する)を一きれ食べる...
種田山頭火 「行乞記」
...餅菓子とかビスケットとか羊羮(ようかん)とかいつもきっと入れられてあったが...
田山花袋 「田舎教師」
...そこに常葉が高つきに羊羮を入れて運んで來た...
田山花袋 「道綱の母」
...腹掛の底の三本の栗羊羮の重みが...
豊島与志雄 「狐火」
...お羊羮をみんな食べてしまうつもりよ...
豊島与志雄 「自由人」
...羊羮だとかカステーラだとかモナカなどの菓子折は...
豊島与志雄 「慾」
...羮(スウプ)をふき出す青面黒衣の吸血鬼(ヴァンピール)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...コン吉とタヌが旧港(ヴィユ・ポオル)に近い旗亭(レストオラン)の露台で名代の香煎魚羮(ブイヤベイス)を喰べ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...焼飯に青菜を交えて羮(あつもの)となし...
南方熊楠 「十二支考」
...藻※魚羮侑杜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...更菜羮問野妻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかしわたくしは既に羮(あつもの)に懲りてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...仁羮はすなわち人魚の肉であった...
柳田国男 「山の人生」
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