...非常に貧弱な魚の羮(スープ)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...名物小城羊羮、頗る美人のおかみさんのゐる店があつて、羊羮よりもいゝさうな!三月十三日曇、晴れて風が強くなつた、行程六里、途中行乞、再び武雄町泊、竹屋といふ新宿(三〇・下)同宿は若い誓願寺さん、感情家らしかつた、法華宗にはふさはしいものがあつた...
種田山頭火 「行乞記」
...五橋羊羮(岩国名物と自称する)を一きれ食べる...
種田山頭火 「行乞記」
...餅菓子とかビスケットとか羊羮(ようかん)とかいつもきっと入れられてあったが...
田山花袋 「田舎教師」
...そこに常葉が高つきに羊羮を入れて運んで來た...
田山花袋 「道綱の母」
...腹掛の底の三本の栗羊羮の重みが...
豊島与志雄 「狐火」
...羊羮のことを考えていたんで何にも分らない……と云うきりだった...
豊島与志雄 「狐火」
...菓子鉢の羊羮を一切れつまみあげていた...
豊島与志雄 「自由人」
...お羊羮をみんな食べてしまうつもりよ...
豊島与志雄 「自由人」
...」「お羊羮は?」「成年者だね...
豊島与志雄 「自由人」
...」羊羮をかじり茶をすすり...
豊島与志雄 「自由人」
...羊羮だとかカステーラだとかモナカなどの菓子折は...
豊島与志雄 「慾」
...あちらには鵞鳥(がちょう)の焼肉羮(サルミ)とモカのクレエム...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...コン吉とタヌが旧港(ヴィユ・ポオル)に近い旗亭(レストオラン)の露台で名代の香煎魚羮(ブイヤベイス)を喰べ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...七種菜羮香迸案...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかしわたくしは既に羮(あつもの)に懲りてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「牆羮」の二字を巻首に題した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして吾家に冷羮残炙(れいかうざんしや)を供すべき賤客は無いと云つたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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